田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

新しい風が吹き込む

2012-06-13 13:00:15 | ブログ
6月13日 水曜日
●並べてあった。
――アトランダムに。
バラの鉢が――。

●切株の上や。
輪切りにして放置してあった太い幹の上に。
バラの鉢が鎮座していた。
高さがそれぞれちがう。
高低差がある。
並べられた鉢植えのバラが楽譜のように見える。

●風通しがいい。
日当たりもいい場所に移されてバラたちがよろこんでいる。
カミサンもいそいそとささやかなバラ園で立ち働いている。
彼女の心のはずみ。
躍動が、よろこびの歌声のように。
バラの楽譜にのってきこえてくるようだ。

●こげ茶色のトタン塀の基底部を50センチほど切ってもらった。

●裏庭は、空気がよどみ、濁っていた。
コケが生えていた。
ジメジメと暗かった。
塀の基礎の木の部分が大半は朽ちてしまっていた。
「これで風通しがよくなるよ」と節ちゃんがいった。

●梅雨の合間の晴天。
涼しい風が裏庭に吹き込んできた。
離れとの間の中道を風が通り……玄関から表庭まで吹き抜けていく。
いままではこんなことはなかった。
さわやかだ。

●吹き込む風を全身で感じる。
わたしは裏庭に面した廊下に丸テーブルをもちだした。
パソコンをうちだした。
気持ちがいい。
わたしの心にも、さわやかな風が吹き、歌声がきこえてきた。
まいにち、何時間かは、ここで小説をかくぞ。
うれしいな。
楽しいことになってきた。
節ちゃん。
ありがとう。


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