田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

もうすぐ木枯らしが吹く  麻屋与志夫

2012-11-01 09:12:41 | ブログ
11月1日 木曜日

●暦を一枚めくる。
月がかわる。
いよいよ木枯らしが吹き、寒い冬がやってくる。
GGは鹿沼生まれの鹿沼育ちだから寒いのには慣れている。

●昔栃木から越してきた時に、枕元で洗面器に氷が張った。
という母のことばは、わが家の家族伝説となっている。

●もっとも昭和の初めの頃だ。
部屋に暖房設備もなかったからなのだろうが。
家もガタピシとした、隙間だらけのせいでもあったろう。
あれからなんど増改築をほどこしたことだろうか。
いまでも部屋によると隙間風が入る。
東京に嫁にいつとている娘たちは冬に帰省するのを敬遠しがちだ。
息子のところは、まだ二歳の子どもがいる。
カミサンはいそいそとストーブを取り出して冬支度だ。
「だれが正月には、帰って来るかしら」

●GG的には冬はだいすきだ。
掘りコタツで、くつろぎながらパソコンに向かえる。
向かっただけでは、ダメなので、小説をかきだす。
焦りがある。
いらいらしているところはかみさんには見せたくない。
妄想を文章化するのは、これでなかなかむずかしいものだ。

●そのカミサンはうらにプチバラ園を造成中だ。
これがまたこまめにチョコマカちょこまか動く。

●GGの体重の半分しかない、細身のカミサンだ。
もじどうり独楽鼠のようにうごきまくっている。
その日常労働に対する耐性にはおどろきだ。

●GGなどなにもしない。
手には箸、ペン、チョークしかもたない。
ハンマーなどもつと頭が痺れ、きぶんがわるくなる。
だから体力仕事のできるカミサンを深く尊敬している。

●そのカミサンが土をほりかえしている。
雨がふった。
土が朝見ると黒々としている。
こんなに土が魅力的な色をしていたのかといまさらながら感動した。

●このへんは、関東ローム層だ。
いますこし掘り下げると、赤土になる。

●秋の終りのバラが咲き乱れている。

●来春はこの狭小庭園もできあがる。
またわが家の風景がかわる。



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