田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

うえぴんな人  麻屋与志夫

2012-11-04 10:52:52 | ブログ
11月4日 日曜日
うえぴんな人

●中学生の女生徒がさわいでいた。
「これ何て読むの」
「うえしな。じゃない」
「ちがうよ。品は、一品料理のピンよ」
「あっそうか。ウエピンて読むのね」
「ウエピンな人って、どういう意味よ」
「髪の上のほうをピンでとめているのよ。そういうのってトレンディなのかしら」
「どれどれ」

●GGは彼女たちの読んでいる本に目を落とした。
上品な人が向こうからやってきた。
そう書いてあった。
このへんで驚いていたら教師は務まらない。
GGは、少しもあわてず、教えてやる。

●「上品(じょうひん)ってどういうこと。わかんない、どんな感じですか。センセイ」
めんどうだから、俺みたいな感じだ。
と、いってやる。

●「ああ、頭に毛が少ないので、上がピンチってことなのね」
●まだピンにこだわっている。


●毎日の授業がたのしくて、生徒といったいになって、笑いころげることがある。
笑いながらもそこは教師。
抱腹絶倒。
などと四字熟語を教えこむ。

●昨日はめずらしくブログで下品な言葉を使った。
気になっていたので、まずは上品なお笑いでうけを狙いました。

●さて、干し柿をつくる時期です。
カミサンが二階の庇の下に渋柿をつるしました。

●GGの大好物です。
自然のあの舌先でとろけるような甘み、好きです。
ところが昨年あたりから、鳥が狙ってとんできます。
油断していると干しあがるまでにすっかり啄ばまれてしまいます。
へただけがさびしく風にゆれている。
なんてことになりかねます。

●裏に山がありますが、ほとんど竹藪だらけです。
まさに、山の上がピンチです。
木が生えていません。
木がない。
そういう意味でははげ山も同然です。
全山これ竹藪の地膨山です。
竹ですものね。
木の実をつけるなどということはありません。
周囲でも、このところ極端に木が少なくなりました。

●おどろいたことに、今宮神社のシンボルツリ―。
ともいうべき大ケヤキも先週切り倒されてしまいました。
どうしたのでしょうね。
よほど深い事情があると思います。

●いずれにしても、鳥たちには災難です。
木の実をもとめて、
右往左往、
あちこちとびまわっているうちに、
わが家の干し柿たどりついたのでしょう。

●晩秋のぴんとはりつめた青空を背景に、
いまのところは柿は形体をとどめている。
あすはどうなることやら……。

●はいおそまつ、今日のブログです。



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