9月15日 水曜日
夢見るGGの夢占い24
おかしな夢をみた。
若者のためにラブレターを代筆することになった。
紙とちびた筆を若者が近所のおばさんから買ってきた。
なんでここで、駄菓子屋のおばさんがでるのだ。
「便箋と筆記具、封筒がなければダメダ」
ところが、かれには便箋、封筒という言葉がつうじない。
そうか、携帯のEメールで愛をコクル時代だものな。
わたしは変に気を回しながら、それでもかれのために手紙をかいてやっていた。
直ぐそばを、かれの背後を――定期便のトラックがビュンビュンとばして通過していく。
トラックはどこをめざしているのだろう。
なんでこんな夢をみたのだろう。
ぼくが青山の下宿にいたのは、東京タワーの基礎工事がはじまったころだった。
「三丁目の夕日」よりも少し前の時代背景だ。
夢がさめてから、ほろ苦い青春の思いでにひたった。
夢判断をするどころではなかった。
あのころ、ぼくに想う人がいたのだろうか。
……と考えているところで目がさめた。
夢のまた夢をみていたのだ。
目の前の本棚には井上雅彦の「異形コレクション『帰還』」が読みかけのままおいてあった。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
カクヨムサイトはこちら
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若者のためにラブレターを代筆することになった。
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「便箋と筆記具、封筒がなければダメダ」
ところが、かれには便箋、封筒という言葉がつうじない。
そうか、携帯のEメールで愛をコクル時代だものな。
わたしは変に気を回しながら、それでもかれのために手紙をかいてやっていた。
直ぐそばを、かれの背後を――定期便のトラックがビュンビュンとばして通過していく。
トラックはどこをめざしているのだろう。
なんでこんな夢をみたのだろう。
ぼくが青山の下宿にいたのは、東京タワーの基礎工事がはじまったころだった。
「三丁目の夕日」よりも少し前の時代背景だ。
夢がさめてから、ほろ苦い青春の思いでにひたった。
夢判断をするどころではなかった。
あのころ、ぼくに想う人がいたのだろうか。
……と考えているところで目がさめた。
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