田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

昔の俳句を載せてます。 麻屋与志夫

2021-09-19 15:40:29 | 俳句
9月19日 日曜日
俳句3

猛暑。藤の蔓が奔放にのびている。のびすぎて、可哀そうだが剪定せざるほえない。

    藤の蔓翁摘みとる夕心

    藤蔓を翁摘みとるふたつみつ

    藤の蔓もとを断ち切る夕寂し

    藤のつる元をたちたる夕ごころ

    哀れあわれ炎暑に咲きし藤の花
    
    蔓つたう一本の支柱競いつつ
  
    藤つたう棚の広さを越えてなお
 
    藤の鞘さやさやとなる宵の風

    娘の義父、海運業を手広くやっているMさんが倒れた

    魂のたとえば白き波がしら

    
    夕風や飼い猫のそろそろ帰るころ

    黒猫の影だけわれに慕いよる

    黒猫や影となりても慕いくる

    夢なりし影となっても黒き猫

    白き毛も二三本はある黒き猫

    猫ないてそりかえりたる月の夜

    去勢猫おおいかぶさる猫の上

    迷い猫餌を食むとき尾を伏せる

    黒猫に影があるのと子がたずね

    薔薇食めば亡き母の香を思いだす

    姉たおれ母の影恋こう秋の風

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まだまだ駄作がつづきます。 麻屋与志夫

2021-09-19 06:59:46 | 俳句
9月19日 日曜日
俳句2

平成14年8月
落ち椿花に重なる花さびし

落ち椿花に重なる花の宴

落ちつばき重なりたるは風雅かな

重なりて重なりている落ち椿

野仏や首失せてなお背に野分

麦秋や穂先波打つままに観し

夏蝶にまだ早すぎると声をかけ

墨枯れる仏壇の間のカンナかな

炎暑柱に深き猫の爪とぎ

炎暑柱に残る爪の痕

またまた俳句です。たまたま、書斎を整理したら書き溜めた俳句があったので、言葉を並べただけのものもありますが、臆面もなく載せました。記録にとどめておきたいと思いますので――。





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