田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「もういちど同人誌やらないか」と声がかかる。  麻屋与志夫

2013-02-10 11:16:28 | ブログ
2月10日 日曜日

●黒田夏子さんが芥川賞をとった。

全国の文学G・G(爺と読まないでください――グランド・ジェネレーションという意味です)がムショウニ元気が出た。

若い作家だけを大切にする。

売れる作家だけを優遇する。

市場原理がどうしても優先するからしかたのないことだろうが。

永遠の文学青年だなどと寂しく嘯いていた世代にようやく光がさしてきた感じだ。

●むしは、苦節十年などといって、同人雑誌で苦労して作家になっていく人が多かった。

イオンでG・G世代のためのブランドを立ち上げた。と聞いている。

出版界でもぜひそうあってもらいたい。

●「もういちど、同人誌やらないか」

などとむかしの文学仲間から声がかかる。

みんな、ムダニ元気がいい。

元気のやり場に困っていたのだ。

お金のために売文業に精を出す必要がない。

好きな小説を好きなように書いていける世代が、ムダナ元気、ムダナ労力の向け場を発見したようだ。

でも、それはけっして無駄なことではない。

わたしたちの生きざまを次のつぎの世代、孫の世代に伝えていけるではないか。

●GGなどは、まだまだ、後継ぎの孫は2歳になったばかりだ。

これからあと30年は書き続けられる。

●楽しくなってきたぞ。


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教え子を叩くなんて悲しいことだニャン。 麻屋与志夫

2013-02-08 19:43:07 | ブログ
2月8日 金曜日

●まだ周囲に雪が残っている。
朝、ひさしに氷柱が垂れていた。
氷柱といえば思い出がある。
二人の娘を育てていたころ。
上粕尾まで氷柱をみせにつれていったことがあった。
春になっていたので、鹿沼ではもう氷柱はみられなかった。
幼い娘たちは、それまで氷柱をしらなかった。
教えたわけなのだがしらないという。
名詞を憶えさせるのには、実証主義をとっていた。
そのものをみせてから言葉を教える。
氷柱をつかみとって「冷たいね。氷が光っている」
娘たちのはしゃぐ声がいまも耳元にひびく。

●雪が残っているので、寒い一日だった。
そのうえ風が強かった。
終日掘り炬燵で原稿を打ち込んだ。
万年筆で原稿を書いていたころのことを思い出していた。
よくここまで、書き続けてきたものだとわれながらGGは感心している。
原稿を書くというのは、たった一人で密室にこもっての作業だ。
だれにも褒められるわけではない。
ただひたすら、書き続ける。
その結果に納得がいかなくてもそれでいいではないか。
好きなことをつづけてやれるなんて、幸せだ。
挫折していった友をおもえばしあわせだ。

●ブラッキーがいつもGGのそばにいる。
わたしはふと思った。
いままでに何匹も猫を飼ったが叩いたのは最初に飼ったミュウだけだ。
なにしろはじめてのことだった。
叩けばいうことを聞くだろう。
躾けるには厳しくしなければ――。
なにもわかっていなかった。
叩いたから、どうなるものでもない。
いつもやさしく接することが、愛情をもってともに生活することが大切だ。
そう分かってからは、愛猫をたたいたことはない。
女子柔道の監督のことをおもった。
よく女子に暴力をふるえるものだ。

●伯父さんが講道館で嘉納治五郎先生の門弟だった。
子供のころその母の兄である伯父さんから柔道の話しを聞くのが好きだった。
扁桃腺肥大でなければ柔道をやっていたろう。
あの畳の埃をすうと直ぐに喉がはれた。
何度かそんなことを繰り返した。
諦めた。
柔道にはだから憧れがある。
そうした柔道への想いを汚されたようでざんねんだ。
日本古来の武道には「勝ちを譲る」という心があったはずだ。
なんでもかんでも、勝てばいいという考えは何時のころから台頭してきたのだろうか。

●「なあ、ブラッキー。教え子を叩くことができるなんて、悲しいことだよな」
ブラッキーはニャンともこたえない。


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雪の朝。バラの庭をイメージする。 麻屋与志夫

2013-02-06 06:34:52 | ブログ
2月6日 水曜日

●朝4時起床。

なにか妙に静かだ。

ああ、そうか。

今日は雪になるという天気予報だった。

カーテンをひく。

一面の雪景色。

天気予報がみごとに的中した。

朝から雪景色を楽しむことができた。

●バラの枝に白い線となって雪がつもっている。

バラの芽はまだふくらまない。

●バラを植えるささやかな庭がこの春はある。

裏庭の白木蓮、杏などの木を昨秋に切り倒した。

ながいつきあいだった樹木にはもうしわけなかった。

その裏庭にはすでに何本かのバラが地植えされている。

どんなバラの庭になるかたのしみだ。

●わたしはまったく手伝わない。

こがらなカミサンが獅子奮迅の活躍だ。

草原に獲物を追うライオンのしなやかな動きをおもわせる。

5キロ以上もある肥料の袋を軽々と運んでいる。

●はやくバラが咲かないかな。

と……のんきな亭主はいつでも縁側にいる。

カミサンの仕事ぶりをのんびりと眺めている。

   

   



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教師の暴力事件。あんたらなにやってるんだ!! 麻屋与志夫

2013-02-03 09:55:38 | ブログ
2月3日

●昨日はうららかな春を思わせる陽気だった。
黒川にかかる幸橋(帝繊橋)の下の堰で男の子が裸で水遊びをしていた。
こちらはGGだからまだマフラーをしている。
若さとは年をとってはじめてわかるものだ。
子供たちの華やいだ遊び声、水しぶき、すべてがまぶしかった。

●府中橋の下におおきな足跡がある。
ただの黒いペンキのシミのあとかもしれない。
でもこちらは恐怖小説の作家だ。
これをネタに何か書こうと想像力をかきたてている。

●このところ、教師の暴力事件があいついでいる。
今朝も新聞に載っていた。
小田原で「ハゲ」といわれた教諭が16人もの生徒に平手打ちの制裁を加えたというのだ。

●GGなどサザエさんのパパの波平さんの髪の毛の話などして、生徒を笑わせる。
残り少ない髪の毛を頭のテッペンにまとめてアンテナのようにして波平パパだぞ、くらいの芸を見せてやる。
冬で毛のない頭が寒いのでニット帽をかぶっている。
そこで、早野凡平の持ち芸、ナポレオンだぞ、などともやる。
ぼうしをナポレオンのかぶっていた帽子の形にする。
あの芸はおもしろかった。
帽子ひとつでいろいろなものを表現する「ホンジャマーの帽子」という芸はすばらしかったな。

●センセイ。
一発芸やってよ。
などと声がかかることもあるほどだ。
黒板のほうを向き、前の入れ歯をせりだして振り返る。
「吸血鬼だぞ」とやる。
これは効きすぎて、小学低学年の女の子が泣き出してしまったこともあった。
いま、目だし帽をかぶってやる、ネズミ男の芸をかんがえている。

●だいたい、生徒に「ハゲ」と言われたくらいで腹を立てるようでは黒板の前に立つ資格はない。
50代の人間がなんともおとなげない。
嘆かわしい。

●運動部の顧問先生による暴力も後を絶たないようだ。
塾生たちともよく暴力について話す。
スポーツとしてのいまの剣道には、勝ちを譲るなどということはないのだろうな。
「あるかな?」
センセイ。
どうしてわざと負けるの。
まったく理解できないらしい。
それからがたいへんだ。
なんでもかんでも勝たなければならない。
勝利至上主義批判となる。
何が何でも勝つことにこだわりすぎる。
そんなことをいってもいまのこどもには理解できない。
でも、いろいろな考え方がある。
そのことをしってもらうだけでもいい。

●勉強そのものを教えるよりも、勉強の大切さをまず教える。
心ができれば、勉強はあとからついてくる。
学ぶ心ができた子は勉強の伸びも速い。



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