「妹の名前は何という」
「メメ」
鬼吉は無言でうなずく。
「ところでおまえたち飯は食ったのか?」
大伍は首を振る。
「少し待っていろ」
鬼吉はきびすを返して、すばやく自分のねぐらに帰るとおひつの中の米で握り飯をつくった。
うまそうに握り飯をほうばる兄妹を見て鬼吉とササは泣きそうになる。
こうして鬼吉は朝と夕方に兄妹のためにご飯を届ける暮らしが始まった。
「大伍よ、米の炊き方は知っているのか」
「知らない」
「そうか、今後の為に教えておこう」
飯を届けるかたわら、鬼吉は大伍に自分が教えられることを教え始めた。
弓の使い方、獲物の狙い方は注力して教えた。
「メメ」
鬼吉は無言でうなずく。
「ところでおまえたち飯は食ったのか?」
大伍は首を振る。
「少し待っていろ」
鬼吉はきびすを返して、すばやく自分のねぐらに帰るとおひつの中の米で握り飯をつくった。
うまそうに握り飯をほうばる兄妹を見て鬼吉とササは泣きそうになる。
こうして鬼吉は朝と夕方に兄妹のためにご飯を届ける暮らしが始まった。
「大伍よ、米の炊き方は知っているのか」
「知らない」
「そうか、今後の為に教えておこう」
飯を届けるかたわら、鬼吉は大伍に自分が教えられることを教え始めた。
弓の使い方、獲物の狙い方は注力して教えた。