令和3年9月10日(金)、畑沢でアズマヒキガエルに出会いました。前回に出会ったのは3年前で、その前は50年前です。さらにその前は可愛い小学校時代だったかと思います。滅多に出会えない動物です。
その日、昼食を終えて道路に出てきたところ、道路の真ん中に黒っぽい物が見えました。枯れた葉っぱだろうと思って近づくと、大きな蛙であることが分かりました。畑沢にはまだウシガエルが入ってきていませんので、大きな蛙ならばアズマヒキガエルだけです。じっとしていて微動だにしません。私は興奮しながら、すぐ引き返してカメラを持ってきたのですが、人も車も通らない静かな時に私がウロチョロするものですから、さすがの蛙も「危ない」と感じたらしく、くるっと方向をかえてスココラサッサと逃げ始めてしまいました。そこで、離れた場所から必死に写したのが下の写真です。100mm程度の望遠にしたのですが、小さくしか写っていませんでした。やむなく引き伸ばした次第です。よく見ると、ピョンピョン跳ねているのではなく、懸命にスタコラと逃げているのが滑稽です。
アズマヒキガエルなどと、言いずらい名前を並べてしまいました。昔はヒキガエルだけで間に合いました。今は長い名前になっています。何故、そのような事になったかは、3年前の私のブログを御覧ください。
ところで、私が興味を持って眺めている昭和10年の本があります。今の村山市の岩野地区にあった岩野尋常小学校が謄写版で印刷した「葉山の自然研究とその利用」です。村山市立図書館ではこの本を翻刻しましたので、閲覧することができます。植物と動物の地元での呼び方も書かれています。それによりますと、ヒキガエルは「だいどびっき」と呼ばれていたそうで、畑沢でもそのような言われていたような気がします。参考までにその本では、ニホンザルは「やまのあんつあ」、モグラは「もんぐらもち」、オシドリは「らんけがも」、チョウゲンボウは「まくそだか」、カモシカは「あをしし」でした。元々、地元にあった言葉は、遥か昔、例えば縄文時代の御先祖様を想像できるようなロマンがあります。
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