久しぶりに写真の話題です。
お友だちのJさんに誘っていただいて、写真家、浅野堅一さんの主催される写真展「コロナカ」に行きました。
「4月5月の自粛期間中や最近でも良いのですが、このコロナ禍で撮影したものを集めてみます。未だ収まらない新型コロナ禍でみんな何を撮ってて何を撮ってないのか、ちょっと興味があるので企画してみました。」
という案内のあった写真展。
浅野さんの作る特製モヒートにも心惹かれて出かけました。
誰でもA4サイズ3枚まで出展料500円で展示します、ということでしたが、展示された写真はまだ展示スペースの半分くらい。写真からはここのところ随分遠ざかっていたけれど、ちょっと撮ってみようかなという気持ちが生まれ、私も撮ってみることに。
そんなわけで先日プリントした写真を持って再度アトリエを訪ねました。
他の出展者の方々の写真とびっしり密に並べてもらってなんだか不思議な一体感(笑)。
コロナで人と人は「疎」が推奨されている今、写真はあえて「密」に展示してみる。
そのことによって感じる何かを感じてもらいたいという浅野さんの意図も面白いですね。
自分の写真を見ながら思ったことをFacebookの記事に上げました。
転載してみます。
【転載開始】
「写真を結構真剣にやったのは、
16〜7年前。
体の中に溜まった呻きのようなものを、
吐き出すようにシャッターを押した。
それは言葉になる前の混沌とした想い。
私にとってそれは音ではなくて、
画(え)でなくてはならなかったのかもしれない。
音楽を真剣にやるようになって、
写真はそれほど自分に必要でなくなっていったけれど、
先日「コロナカ」の写真展を見て、
また無性に何かを撮りたい衝動に駆られた。
明確にコレが撮りたいというものがあったわけではなくて、
私は何を撮りたいのかを知りたいという気持ち。
つまり、
何かを撮ることで、
自分の心の中を見てみたいと思ったのかもしれない。
まだ自分の中に愛は残ってるのだろうか。
そんな気持ち。
時の流れとか、
移ろいゆくこととか、
儚さとか、
朽ちていくものとか、
死にゆくこととか、
それらすべて。
それもやはり美しく愛おしい。
死は終了ではなくて、
流れであり変化。
それは聞こえる前の音。
生まれる前の愛。
自分の撮った写真を見ながら、
そんなことを思っている。
【転載終了】
写真を展示してもらって、撮った私と第三者の目に触れることになった私の写真。
浅野さんと話しながら思ったことを書き止めておこうと思います。
今回の私の写真テーマは、ドライフラワーになったアジサイ。
コロナ禍で今年は人と会えなくなったので、散歩をよくして近所の花をよくスマホで写真に収めました。
もともと花と子どもを撮りたくて写真を始めた私。
「花は生き生きと美しく、子どもは可愛らしく撮りたい」
多分、そんなことを思ってたんでしょう。
枯れた花、しおれた花、花びらの破れた花、、、なんて美しくない。
ましてやドライフラワーを写真に撮る必要なんて。
でもドライフラワーに向き合い、その写真を撮ってみて思ったことは、
枯れた花も美しい、ということでした。
「新型コロナウィルス」という目に見えない敵に向かって、戦ったり抗ったりすることによって体の中に溜まっていくフラストレーションや無力感。それは自分があたかも死や病気に対して感じていることのようでもありました。それを見ないように振る舞っていても、表現されない感情としてどんどん自分の中に巣食っていたのかもしれません。
「死とは、忌み嫌い怖れるに値しない」
自分はこう思う、と、写真に向き合うことによって思い出せたことがありがたいです。
写真は自分にとって音楽ではないもう一つの言語でした。
Jさんと浅野さんにあらためて感謝です。
写真展「コロナカ」は、浅野さんのアトリエで12日まで開催されています。
そこに展示された写真は、どれも興味深いです。
チャンスが合えば、ぜひみなさんも足を運んでみられてください。
DELTA Photography 企画展
「コロナカ」
期間
8月10日〜9月12日
開場日
毎週 月、水、土
開場時間
15時〜21時
入場無料
カフェバー Bar Photoは会場内で営業します。
場所
Creative lab node Yokogawa
733-0011
広島市西区横川町3-1-9 B 206
*開場日、時間は諸事情により変更になることがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。
入場制限するほど密にはならないと思いますが、一応会場内への同時入場の人数は6名くらいまでとさせて頂きます。
一応マスク着用の上ご来場ください。体調が悪い時は無理せずお休みください。
展示希望の方は、作品を持参か郵送などで送って来てください。お支払いは現金かPayPay、銀行振り込みなどでお願いします。
参加費一人500円
A4サイズまでのプリントを3枚まで出展可能です。
4月5月の自粛期間中や最近でも良いのですが、このコロナ禍で撮影したものを集めてみます。
未だ収まらない新型コロナ禍でみんな何を撮ってて何を撮ってないのか、ちょっと興味があるので企画してみました。
普段写真撮ってるかどうかは不問で、どなたでも応募可能です。気軽に作品だけでもご参加ください。郵送などで送って頂いても大丈夫です。
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