第12回日本ホラー小説大賞受賞作
裕司は幼い頃に不思議な「夜市」に紛れ込んでしまった。
そこでは、あらゆるものが売られていて、お金を出せば、何でも手に入る。
しかし、何かを買わなければ、そこから抜け出すことはできない仕組みになっていた。
そこで裕司は、弟と引き換えに“野球の才能”を手に入れたのだが、大人になった今、それを後悔し、弟を取り戻すため、再び「夜市」を訪れる。。。そして、思いがけない展開へ。。。
「夜市」と「風の古道」が収録されているが、二つの物語とも美しく、幻想的な世界を描いていて、読み進めるとともに怪しい雰囲気の空間へ入り込んでしまう。
ホラーでありながら、儚さ、切なさ、があって、
ファンタジーっぽさもあり、なんともいえない、満足感。
ホラーが苦手な人にもおすすめ!
宮崎アニメにしたら、けっこう、いい感じになりそう。。。
などと、思ったり。。。