「1303号室」 大石圭
本の表紙からして、恐そうなので、ドキドキ、ワクワクしながら読みすすめた。
1303号室に引っ越してきた人は、必ずベランダから落ちて死ぬ。。。その部屋には、いったい何が。。。!?
ベランダから海の見えるマンション、始めてそこを訪れた人は、この部屋の見晴らしに思わず声を上げる。。。それほど素敵な部屋なのに、引っ越して住んでみると、何か不穏な空気を感じる。。。
肉のような何かが腐って溶けて、どろどろになって崩れていくときのような、吐き気がこみ上げてくるような不吉な臭いとともに、そいつは現れる。。。見えないけれど、そこに居る。。。髪の長い女。
全て、自殺と判断されてしまうのだが、実は、すべて、そいつの仕業。。。
ホラーにしては、それほどの恐怖を感じなかったわけは、その部屋に怨念をもたらす女性の心情とかが織り込まれていて、もう一つのストーリーである、母と娘の葛藤と、その悲しさみたいなものも理解できてしまうからなのかもしれない。
新年早々、ホラー続き。。。
さて、次は何を読もうかなぁ。。