殺害後、死体を芸術的に装飾する、殺しの芸術家(ブラックキス)による犯行が発生した。男性の死体は、警察をも震え上がらせる残虐なものだった。生きたまま解剖され、内臓は切り刻まれ、目にはバラの花が挿され、グロテスクな中に、美があった。
モデルのアスカは偶然、部屋の窓から犯行を目撃してしまう。それは、アスカとルームメイトのカスミの周りで起こる猟奇殺人の幕開けだった。
最初から、衝撃的なシーンで始まり、思わず目を背けたくなったりもしたのだけれど、ホラー好きの私としては、導入部分がこれなら、結構面白くなりそう。。。とわくわくなんかしちゃったわけです。
主人公の女性2人(橋本麗香 川村カオリ)は、私の知らない女優で、それがまた、興味がわくというか、恐怖を誘ったのかも。アスカはかわいく、カスミは色っぽく、対照的な2人の友情も何気なく織り込まれているし、サスペンス、サイコホラーというべきか?
2度ほど、椅子から飛び上がってしまいました。ほんと、ビックリ!
カスミの周りで起こる事件なので、カスミに悪意のある人物の犯行か?と思いきや、まったく逆の展開になったり、会話の不自然な部分(意味不明)があったり、ストーリー重視の私には、ちょっと物足らなくもあったけれど、ビジュアルホラーというだけあって、美しく迷宮的な世界へ入り込ませてもらった気分もあり、ま、良し、としましょう。
脇役に、草刈正雄、小島聖 、 草刈正雄 、奥田瑛二 などが出てるのも見ものであり、そして、なんと言ってもオダギリジョーが、また、壊れた役で出てました。「有頂天ホテル」の時といい、これからは、この系統でいくのか!?とちょっと心配になったり。。。