「魔王」 伊坂幸太郎
今、一番好きな作家なんだけど、
この本もまた、しっかり私の心をつかみました。
不思議な力を持つ兄と、一見のほほんとしている弟、
そして弟の彼女。それぞれが、ほんと、とってもステキ。。。
ほんのりと温いお風呂に入っているような、
独自の雰囲気をかもし出していると言うか、なんというか。。。
今回は、政治の事とかを取り上げていたりするけれど、
伊坂さんらしさは、たっぷりあふれていて、独特の世界観が心地よい。なぜだか、最後はじーんと、涙があふれそうになったりもしたのでした。
この中に書かれていて、面白かったのは、
「こつこつと稼いでいれば大金になる」と言う話題で、
“紙を25回折り畳むと、どのくらいの厚さになるか?”
と言う質問が出てきて、
30センチくらい?5メートルくらい?。。。などと思いきや。。。
答えを聞いて、「は?!」。。。「うっそぉー!」とびっくり!
他にも、ついつい、メモしたくなるような事がたくさん書かれていて、
とっても、中身の濃い、楽しめる本でした。
さすが!伊坂さん!ますますファンになっちゃいました。
で、回答ですが、なんと!富士山に近いぐらいの厚さになる。。。
というわけで、実際に、計算してみました(暇人?)
紙の厚さは、1枚が0.09ミリとして計算すると、
折り畳んでいくってことは、どんどん倍にしていけばいいわけで、
10回折り畳んたどころで、92ミリ。。。
15回目で2メートル。。。おや?コレはもしかして?
18回目で23メートル。。。コレはすごい!
と思い始めたら、もう、あとはいっきに増えて。。。!
物語の中の、弟の彼女が「マンション壊しちゃったら御免ねー♪」と、
新聞紙を折り始めるのが、笑える。。。