百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

2008年05月10日 | 読書

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-03

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少女漫画っぽいタイトルが、あまり読書欲をそそらなかったのだけれど、
直木賞作家・桜庭一樹の初期の作品とあらば、
読んでみなくては!。。。と。

父を亡くし、母と、ひきこもりの兄と暮らす、中学生・山田なぎさと、
ちょっと不思議な転校生・海野藻屑の奇妙な友情物語で、

最初から、残酷な結末がわかっているにもかかわらず、
さすが桜庭さん、最初からぐいぐいと引っ張られ、
一気に読んでしまいました。

ひきこもりとは言いつつも、優しい兄と、ごく普通の母、
そんな家族のために家事をこなす、なぎさと、
父親に虐待を受けながらも現実逃避しつつ生きる、藻屑。

そんな2人には、何か惹かれあうものがあった。。。

人物表現がうまく、台詞が新鮮で、
それぞれの場面が映画のシーンのように鮮やかに目に浮かび、
年代に関係なく、充分楽しめるものでした。

コメント
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