北海道東部の小さな町では十年ぶりの暴風と暴雪に全ての交通が麻痺していた。
そんな時、ボイラーが壊れ、とても人を泊める状態ではないペンションに
さまざまな人が避難してきた。
不倫中の男女、会社の金を持ち出したサラリーマン、
義父からの性的暴行を受け、逃げ出してきた女子高生などなど。
そして最悪なのは、銃を持った強盗殺人犯までもがやってきたこと。。。
ペンションという密室に閉じ込められた人々の、恐怖は計り知れない。
1歩も外へでられない猛吹雪の中、逃げることは不可能。
もちろん、警察も助けに来ることは出来ない。
彼らはいったいどうなってしまうのか?!
吹雪の音が聞こえそうなくらい。。。
北の寒さの厳しさがひしひしと伝わって来て、
それぞれの心情も深く描かれていて、とても、スリル満点で読み応えあり。
ラストは意外とすんなり終結するのだけれど、
その後の彼らが気になる、余韻が残る物語でした。
私の満足度★★★★★