おさかな’sぶろぐ

日々感じたことを徒然なるままに。。。

聖徳記念絵画館

2023年02月28日 23時52分50秒 | 建物
神宮外苑にある美術館『聖徳記念絵画館』です。渋谷区に位置する明治神宮の管理下にある美術館ですが、所在地は新宿区になります。建築年は大正15年(1926)です。明治天皇崩御後に建築計画が持ち上がり、大喪の礼が行われた旧青山練兵場の葬場殿跡地に建てられています。設計は公募による建築設計競技(1918)で1等となった大蔵省臨時建築部技手小林正紹の案がもとになっています。佐野利器の指導のもと、明治神宮造営局の高橋貞太郎が設計をまとめ、後任の小林政一が完成させています。外観は花崗岩貼り、中央に径15mのドームを戴く左右対称の構成で、重厚感のある建物となっています。平成23年(2011)に国の重要文化財に指定されています。





東京体育館

2023年02月27日 23時33分50秒 | 建物
槇文彦設計による「東京体育館」です。平成2年(1990)竣工の建物です。建物が建っている敷地は、もともと徳川宗家が所有していたものになります。昭和18年(1943)に東京府(現在の東京都)が買収し「葵館」の名称で錬成道場として使用したのが最初になります。戦後、建物が取り壊され体育館が整備されました。当時の建物は昭和39年(1964)の東京オリンピックでも使用されました。その後改築されたのが、現在の建物になります。令和3年(2021)の東京オリンピックの際には、卓球競技の会場として使用されています。


新宿御苑 旧洋館御休所

2023年02月26日 23時28分15秒 | 建物
新宿御苑内で重要文化財に指定されている「旧洋館御休所」です。皇族が新宿御苑内の温室で植物を鑑賞する際の休憩所として明治29年(1896)に建てられました。19世紀後半にアメリカで流行したスティック・スタイルの木造建築になります。明治末から大正時代の新宿御苑には皇族がたびたび訪れ休憩所として利用し、大正時代後半には改造し、ゴルフ、テニスなどのクラブハウスとして使用されていました。昭和20年(1945)の戦災によって園内の建物はほぼ焼失しましたが、旧洋館御休所は被害を免れています。歴史的・文化的価値の高い建物として平成12(2000)より保存改修工事が行われ、翌13年に重要文化財に指定されています。




於岩稲荷田宮神社

2023年02月25日 23時50分33秒 | 神社
東京都新宿区の「於岩稲荷田宮神社」の創建年は不明ですが、元々は田宮家の屋敷神として祀られていた稲荷神の祠が起源です。明治12年(1879)に火災に遭い、中央区(当時は東京市京橋区)に移転しました。移転後には小さな祠があるだけでしたが、昭和27年(1952)に再建されました。





新宿御苑大温室

2023年02月24日 23時56分09秒 | 建物
新宿御苑大温室です。その名の通り、東京都新宿区の新宿御苑の中にある大温室です。現在の建物は平成26年(2014)に日本設計の設計により建てられたものになります。温室といえば、ドーム型や三角屋根のものをイメージしますが、この温室はどこかシャープなイメージで、一見すると温室とは思えないデザインとなっていました。新宿御苑の温室のルーツは古く、明治8年(1875)に建てられた100㎡の西洋式温室まで遡ります。御苑と呼ばれるように、ここは皇室の御料地でしたが、戦後の昭和24年(1949)に国民公園として一般に公開されています。昭和33年(1958)に建てられたドーム型の温室は東洋一の規模であったそうです。老朽化などの理由によって現在の温室に建て替えられています。


松村家住宅主屋

2023年02月23日 23時56分01秒 | 街の風景
引田の歴史的町並みを構成している建物の一つ「松村家住宅主屋」です。旧街道に西面して建つ。間口は広く18mのつし2階建、入母屋造本瓦葺の建物です。街道側には下屋庇を設けています。上屋には虫籠窓を開け、出桁まで漆喰で塗り込めています。下屋部分には出格子が設けられています。もともとは薬屋を営んでいて、明治中期からは医院として開業し、その後は本屋業を営んでいたそうです。


泉家住宅主屋

2023年02月22日 23時45分27秒 | 街の風景
引田の歴史的町並みを構成している建物の一つ「泉家住宅主屋」です。旧街道に西面して建ち、切妻造本瓦葺の建物です。街道側には下屋庇を設け、間口11m奥行8.8mの木造つし2階建になります。下屋上部の壁は漆喰塗で、出桁まで塗り込め、虫籠窓が三か所設けられています。下屋は真壁で腰が板張り、上部が漆喰塗となっていて、出格子窓も設けられています。登録有形文化財です。


三宅酒造

2023年02月21日 23時08分50秒 | 街の風景
吉備路、旧西国街道沿いの景観建造物でもある三宅酒造です。代表的銘柄は「粹府(すいふ)」です。三宅酒造では、田植えから醸造まで体験できる、酒づくり大学も開催しています。
岡山県には「備中杜氏」と呼ばれる集団がいるそうです。酒造りの特徴は以下のようなものだそうです。
「蒸し」は、強い和釜蒸気によるサバケの蒸し米に仕上げる。
「製麹」は仲仕事後、品温の急昇をはかり、相対的に淡白分解酵素力価に比して糖化酵素力価を強める。
「酒母」は、比較的短期間に仕上げて、味は軽快で淡白にする。
「仕込」は酒母歩合は少なく、初添の水を伸ばし、留添までの汲水歩合は少なく随時の追水で適切な発酵管理を行う。
「品質」は、“爽やかな香りで旨みはあるが、アミノ酸度は少なく、軽快で、雑味が少ない飲みやすい淡麗型にして旨口の酒質”の酒造りが伝承技術なのだそうです。


吉備路もてなしの館

2023年02月20日 23時53分55秒 | 街の風景
吉備路風土記の丘にある「吉備路もてなしの館」です。館内には、お土産コーナー、喫茶コーナー、ギャラリーなどが備わっています。吉備路は備中国分寺あたりが中心地区で、古代吉備王国の中心もこのあたりだと考えられています。一帯に広がる田園地帯の中を自転車専用道が通ったりするなど、観光地として整備されています。先日訪問した際も、散策してる方がかなりいました。


アンデルセン広場

2023年02月18日 22時51分30秒 | 街の風景
JR倉敷駅北側に位置するアンデルセン広場です。駅北にはかつてテーマパークのチボリ公園がありました。公園の撤退後、施設の特徴にちなんで北欧をイメージして作られたのが「アンデルセン広場」になります。多くの地方都市に言えるのですが駅の南と北、あるいは東と西では、まったく顔の違う都市計画がなされているところが多いです。倉敷もその一つになりますね。


直島町役場

2023年02月17日 23時28分49秒 | 建物
直島といえば、安藤忠雄、SANAA、三分一博志など著名建築家が手掛けられた建物が多く存在する現代建築の宝庫として、多くの建築フリークが訪れる島です。そんな直島ですが、1980年代までの頃は直島といえば石井和紘でした。1970年の直島小学校を最初に、直島幼稚園、直島町民体育館・武道館、直島中学校を手掛けられ、これらの建物に次いで設計されたのが直島町役場です。直島町役場は、4階建ての鉄筋コンクリート造で、和の要素を取り入れた建物となっています。左右非対称の屋根を持つ建物フォルムは、京都・西本願寺にある飛雲閣をモチーフとしたものだそうです。


海遊文化館

2023年02月16日 23時29分58秒 | 建物
岡山県瀬戸内市牛窓町に建つ「海遊文化館」です。建築年は明治20年(1887)になります。もともとは牛窓警察署本館にあたります。地元の実業家であり政治家でもあった香川真一が、自ら設計し私財を投じ建てたもので、正面玄関のペジメントや主翼棟などに各種洋窓を開く外観に特徴があります。木造平屋建て瓦葺で、外壁は漆喰塗りとなっています。平成10年(1998)に登録有形文化財となっています。


備中国分尼寺跡

2023年02月15日 23時50分54秒 | 史跡
天平13(741)聖武天皇が仏の力で外敵や災害、疫病などの災いから国を守るため、全国に僧寺や尼寺を建てるように詔を出し、建てられた尼寺の一つである備中国分尼寺跡です。場所は岡山県総社市上林になります。寺域は東西約108m、南北約216mの長方形で、中心線上に南門、中門、金堂、講堂が配されていました。備中国分尼寺は西約700mに位置する備中国分寺と異なり短期間で廃棄されたものと考えられます。
 現在でも、赤松林の中に大きな礎石が残り、当時の姿を想像することが出来ます。築地塀の一部も、部分的に残っています。一番下の写真になります。







こうもり塚古墳

2023年02月14日 23時47分58秒 | 史跡
岡山県総社市の「こうもり塚古墳」です。古墳時代後期から終末期にかけての6世紀後半に築造されたと考えられています。前方後円墳で全長100m、後円部径約55~60mの規模です。後円部南側に花崗岩の巨石を組み合わせた横穴式石室があります。石室は両袖式で全長約19.4m、玄室は奥行7.7m・幅3.61m・高さ3.6m、玄室の天井石は3枚の巨石で構成されています。玄室には長さ2.38m・幅1.4m・高さ1.31mの刳抜式家型石棺があります。箭田大塚古墳・牟佐大塚古墳と並んで、岡山県下三大巨石墳の1つに数えられています。昭和42年(1967)に国の史跡に指定されています。もともとは「黒媛塚」とも呼ばれていました。由来は、仁徳天皇の寵愛を受けた吉備の美女・黒媛の墓であるとの伝承からなのですが、古墳の築造年から見ると時代が合致しないと思います。