今日の早朝に飛び込んできた、フランス パリの『ノートルダム大聖堂』に大規模火災が発生しているというニュース。ゴシック建築を代表する建物で、1991年には周辺の文化遺産とともに世界遺産にも登録されています。ノートルダム大聖堂は石の建物というイメージが強いとは思いますが、屋根を支える構造体は木で組まれています。この木組みの部分に火災が発生したようです。建物内部の文化財の多くは被災しなかったようですが、シンボルでもあったステンドグラスは破損したようです。詳しい状況は今後発表されるのだろうと思います。
上の写真は、10年ほど前にパリに訪問した際に撮影したものです。
ノートルダム大聖堂は、1163年に工事が着工され、最終的な竣工は1345年で、約200年かけてつくられたものです。冒頭にも書いたようにゴシック建築を代表する建物ではありますが、着工した時点では、ロマネスク様式が優勢だった時代でもあるので、一部にはロマネスク的な部分があったりもするようです。ゴシック大聖堂は完成までに、数十年から数百年を要しているものが多いので、
微妙に異なる様式が混在している場合が多いのも現実なのではあります。
大規模火災は無事鎮火したようなのですが、今後はフランスを代表する歴史的遺産であった大聖堂の復旧が急務になるのだと思います。何年かかるかは想像が出来ませんが、無事復旧する様を見届けたいですね。