退職オヤジのひとりごと

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カオスの日々を綴ります

戦争ができる国

2024年12月08日 05時47分24秒 | 本を読みました

矢部宏治氏の『 日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか 』という本を読みました。

氏の著作は「知ってはいけない日本支配の構造」「戦争をしない国 明仁天皇メッセージ」「本土の人は知らないが沖縄の人はみんな知っていること」に続く4冊目となりました。

内容は、

 はじめに
 序章    六本木ヘリポートから闇の世界へ
 PERT1 ふたつの密約
 PERT2 ふたつの戦後世界
 PERT3 最後の秘密・日本はなぜ、戦争を止められないのか
 あとがき 独立のモデル


地位協定に代表される「日米間の不平等な関係」について、アメリカ国立公文書館の資料を基に、調査したものです。


アメリカ合衆国(米国)の外交文書は、記録作成から30年以内に機密指定を解除されて国務省から米国国立公文書館に移管・公開されますが、特に外交政策の決定や重要な外交活動に関するものについては、『アメリカ外交文書』、『米国外交文書史料集』、『米国対外政策歴史資料』などと訳される国務省公式の歴史記録"Foreign Relations of the United States"(略称FRUS)に収録されて公表されることになっています。

 

毎回本を読んでいて、忘れたくない部分に百均で買った付箋を付けるのですが、この本は付箋だらけになりました。

特に印象に残った「日米関係の不平等性」では、

①日本の民間機が飛ぶことができない「横田空域」
②米軍機で在日米軍基地に飛来しそこから基地外に出ると、誰でも日本の査証無しに日本に自由に出入りできる(米大統領の来日のパターンです)
③米軍機が日本の領土内に墜落したり、米兵が日本で犯罪を犯しても日本の調査権・警察権は及ば
ない。(ジラード事件沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件など)
④日本が独立した直後設置された「日米合同委員会」が今でも存在し、日米安保関係の政策がそこで国会を通さずに決められている。(日本の官僚と米軍指揮官が対等に話し合うこと自体疑問ですし、そこで国家間の取り決めがなされることが理解できない)


など・・・。


まだまだ日本は、「日米同盟」という名の下に、真の独立を果たしていない現状があることを実感しました。


とてもためになる本でした。


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