青山透子氏の『 日航123便 墜落の新事実 』という本を読みました。
前回読んだ「疑惑のはじまり」で、日航機墜落事故について更に詳しく知りたいと思い、読み始めました。
内容は、
序 章
第一章 一九八五年八月十二日の記録
第二章 新に浮かび上がるあの日の証言
第三章 『小さな目は見た』というもう一つの記録
第四章 三十三回忌に見えてきた新たな事実
終 章 未来の目は見た
三十三回忌を迎え、事故調査報告書に取り上げられなかった事柄を、「目撃証言」を元に時系列に整理し、更に詳しく検証したものです。
特筆すべきは、「疑惑・・・」では学生たちが調べたレポートから発見したことが取り上げられていたように、「・・・新事実」では、地元小中学生が事故後すぐにまとめた文集を取り上げるなど、調査と取材が広範囲かつ繊細で、その結果、事故(事件?)を隠蔽する圧力が働いたように結論づけられていることが、全く不自然でなく受け止められることです。
終章にまとめられている疑問点は、
①日航機を追尾するファントム2機の目撃者が多数いる
②事故機の胴体に濃い赤色の円筒形のような物体が付着していたという目撃者がいる
③墜落現場付近の人に目撃された真っ赤な飛行機
④炭化した遺体を検視した医師が不自然と感じている
⑤未だに相模湾に沈んでいる機体の残骸を引き上げないこと
などです。
それらは知れば知るほど、まだ開け放たれていない扉があると思えてしまう。
特に印象に残ったのは、
小学6年生の証言で、『夜中1時頃に姉がNHKに電話をして「絶対に日航123便は上野村に墜落してますよ」と伝えたところ、「はい、ありがとうございました」と言った』・・・。(事故地点が報道されたのは翌朝)
追悼文の中の一節『息子が勤めている東京消防庁では、職員の家族やみなさまのために、東京消防庁のプライドにかけて救助活動を申し出てくれたのに、政府は断ったと云うから言語道断もはなはだしい。・・・』
事故をネットで調べてみると数多くヒットしますが、正しい検証なのか野次馬の暴論なのか解りません。
しかし、氏の記述は事実に裏付けられた文章で、説得力のあるものでした。
「墜落事故の真相を明らかにする会」のHPも含めて、もう少し詳しく知りたいと思いました。
当時、子どもと昼寝中で、魘されて・金縛りにも遇い身体の震えが止まりませんでした。
真っ黒い空洞が、宙に浮いて、そこから無数の手が延びて来ました。
声も出ず、そっちには逝きたくない!
忘れられません。
いせひでこさんが最初に描かれた挿絵。
星が飛び放たれた。
けんちゃんの姿、以来心に留まった儘。
絵本に出遭えて漸く、癒されたと。
図書館に予約、2冊入れました。
映画は、観にはいけないと想えます。
失った命は帰ってこないので、せめて繰り返すことがないように、一市民として考えることを止めずに居ようと思っています。
またよろしくお願いします。