時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

NY英語を聞け

2011年04月20日 | ことば
先週のこと、音声知覚研究で有名な、心理学科のDavid Pisoni教授が、インディアナ大学の認知科学のメーリングリストCognoscente上に「"If you don't like the way I talk........" Check this out!!!」というメッセージとともに、以下のリンクを送ってきました。

http://newyorkaccentfilm.com/

IF THESE KNISHES COULD TALKというタイトルのサイトで、NY英語を話す人のビデオを集めてアップロードしているようです。まだ始まって1年ほどで、それほど量も多くはなく、学術的なものではないですが、BBC、NY Daily Newsなどのメディアでも取り上げられたようです。

最近アメリカで研究が盛んなSociophoneticsをやっているウィルにこの話をしたところ、NY英語は、日本語東京方言と違って、Standard American English(放送局のキャスターなどが話す英語など)の基盤ではなく、それにいちばん近いのはむしろわれわれのいるMidwestといわれる地域だとか。

Pisoni先生や、言語学科を引退したBob Port先生なんかは、もう30年前後Bloomingtonにいるのに、いまだに頑としてNY英語を守っている、とよく聞くのですが、このサイトのビデオに登場するニューヨーカ-にも、NY英語に対する強い自負を表明する人が多い。われわれに訛りはない、他が訛ってるんだ、と。未だに、これがNY英語だ、という特徴はつかみきれていませんが、韓国&イタリア系ニューヨーカーのビデオとか、NY英語の話し方講座などもあって、楽しめました。