表題のような、興味深いタイトルの記事が、NPRのウェブサイトにありました。
というタイトル。iTuneでダウンロードできる、Science FridayというまとめPodcastに収録されていて、昨日もランニングをしながら聞きました。ここから、音声とトランスクリプトがあるページに行けます。
なぜ興味深いかと言えばもちろん、自分がランニング等をするからではなくて、現在のダーウィン的進化論の基本の「適者生存」による進化に反して、「キリンが高いところの木を食べようとがんばるうちにだんだん首が長くなった」のような、ラマルク的進化を一部肯定するとか!? といったことだと思います。
聞いてみるとさにあらず、理解したところでは、DNAに対応するアミノ酸だかなんだかを作る働きを媒介をする物質が、運動によって(一時的に)損なわれ、そのDNAが持つ情報が発現されるのが阻止される(で、別の性質が発現できる)、というようなハナシ。だからやっぱり、DNA情報そのものの書き換えが起こるわけではない。ただ、運動した結果獲得された性質が子孫に伝達されれば、やっぱりある程度ラマルキズム的なわけで、そういうことがあるかどうかは今後の課題とのこと。ともあれ、運動によって筋肉が鍛えられたり、代謝が高まったりする仕組みが、DNA情報の発現具合に即してより分かった、とは言えそう。
ホストのアイラさん「どの程度運動すればいい、という研究はしたんですか?」と質問。共同研究者による実験研究があるそうで、「この研究のような効果を得るには、Maxの80%、ジョギングならパートナーと話しながら走るのは困難な程度の強度の運動を35分」だと。「そりゃー、たいていの人にとってがっかりの結果ですね」とアイラさん。昨日の私のトレーニングメニューは、起伏が多いところを50分だったので、「おお、わたしゃバイオテクノロジー実践中か!」と、エエカゲンな喜び方をしつつ先を聴くと、カフェインの効果についての研究もしたと。
カフェインが、筋肉に「運動をした」と錯覚させる機能がある、という話で、「じゃあ、コーヒーを飲めば(運動しなくても)いい?」という、当然の質問に対して、「いえ、その効果を得るために必要な量は、1日50~100杯くらいなので、飲みすぎによる悪影響のほうが大きいです」。。。 走りながら爆笑してしまいました。
前にも記事にした通り、Science Magazine、Scientific American、BBC ScienceなどのPodcastをダウンロードしては、ランニング中に聞いています。科学者ってなんて面白いことを考え付く人たちだろうと心底感心させられるのですが、この件みたいに、「興味深いけど、どこまで聞いても実践的には役に立たなそう」ということもあるのがまた面白い。他のPodcastにも手を出してはみましたが長続きせず、相変わらず科学系のPodcastばっかりです。
A Workout Can Change Your DNA
というタイトル。iTuneでダウンロードできる、Science FridayというまとめPodcastに収録されていて、昨日もランニングをしながら聞きました。ここから、音声とトランスクリプトがあるページに行けます。
なぜ興味深いかと言えばもちろん、自分がランニング等をするからではなくて、現在のダーウィン的進化論の基本の「適者生存」による進化に反して、「キリンが高いところの木を食べようとがんばるうちにだんだん首が長くなった」のような、ラマルク的進化を一部肯定するとか!? といったことだと思います。
聞いてみるとさにあらず、理解したところでは、DNAに対応するアミノ酸だかなんだかを作る働きを媒介をする物質が、運動によって(一時的に)損なわれ、そのDNAが持つ情報が発現されるのが阻止される(で、別の性質が発現できる)、というようなハナシ。だからやっぱり、DNA情報そのものの書き換えが起こるわけではない。ただ、運動した結果獲得された性質が子孫に伝達されれば、やっぱりある程度ラマルキズム的なわけで、そういうことがあるかどうかは今後の課題とのこと。ともあれ、運動によって筋肉が鍛えられたり、代謝が高まったりする仕組みが、DNA情報の発現具合に即してより分かった、とは言えそう。
ホストのアイラさん「どの程度運動すればいい、という研究はしたんですか?」と質問。共同研究者による実験研究があるそうで、「この研究のような効果を得るには、Maxの80%、ジョギングならパートナーと話しながら走るのは困難な程度の強度の運動を35分」だと。「そりゃー、たいていの人にとってがっかりの結果ですね」とアイラさん。昨日の私のトレーニングメニューは、起伏が多いところを50分だったので、「おお、わたしゃバイオテクノロジー実践中か!」と、エエカゲンな喜び方をしつつ先を聴くと、カフェインの効果についての研究もしたと。
カフェインが、筋肉に「運動をした」と錯覚させる機能がある、という話で、「じゃあ、コーヒーを飲めば(運動しなくても)いい?」という、当然の質問に対して、「いえ、その効果を得るために必要な量は、1日50~100杯くらいなので、飲みすぎによる悪影響のほうが大きいです」。。。 走りながら爆笑してしまいました。
前にも記事にした通り、Science Magazine、Scientific American、BBC ScienceなどのPodcastをダウンロードしては、ランニング中に聞いています。科学者ってなんて面白いことを考え付く人たちだろうと心底感心させられるのですが、この件みたいに、「興味深いけど、どこまで聞いても実践的には役に立たなそう」ということもあるのがまた面白い。他のPodcastにも手を出してはみましたが長続きせず、相変わらず科学系のPodcastばっかりです。