甘味のない、ごく普通のパンが食べたくて、土曜日に娘と捏ねたパンです。
前の日に炊いた玄米を入れて、後は砂糖も乳製品も入れない、すごくシンプルなパン。
皮がもちっとしていて、パンに甘みも油脂も入っていないのでくどくなく、いくらでも食べられそうな感じ。いくらでも食べられるのは困るけど。
玄米はいつも食べているわけではなく、たまに私の気が向くと圧力鍋で炊きます。お腹の調子が良くなるので時々食べたくなります。
さっき、たまたまテレビでNHKのBSをつけていたら、映画の「辰巳芳子いのちのスープ」をやっていました。辰巳芳子さんの文章はよく読みます。時短とか、煮るだけ、とかいう流行りの料理ではない、丁寧で、美味しさの理由を考え抜かれた料理が格好いいです。
映画のなかで度々出てきたキッチンは、私の想像していたとおり、無駄なものは全く出ていない美しいキッチンでした。
そして、料理をされるときの、余計なことを考えていないような眼差しと、背筋の伸びた姿。
Peace!!や我が家での私は、それに比べるとヨロヨロ迷って、情けない気がします。キッチンも気がつくと散らかっていて残念。
時間がかかってもいいから、ああいう、カッコ良く胸を張って料理のできる人になりたいな、と思った午後でした。