須賀敦子さんの著書を読むようになったのは、いつ頃からでしょうか。
初めて読んだ時、既に須賀さんは亡くなられたと知り残念に思ったものでした。
今では我が家の子ども達も大きくなり、海外にも連れて行けるようになってますが、
まだ子どもが小さくて海外に行くことができなかった頃、イタリアの雰囲気を感じたくて読み始めたのが、須賀さんの著書でした。
この『時のかけらたち』にも、ローマ、ヴェネツィア、ナポリをはじめとしたイタリアの都市でのことや、「ポン・デュ・ガール」のこと、それにつながる出会った人への優しい気持ちが語られています。
何度でも、ふと読み返したくなる、そんな本です。