D604 が「ソナタ D459」に属する、となると不都合なソナタが存在する。「ピアノソナタ 嬰ヘ短調 D571」である。本日はこのソナタの周辺について書いてみたい。
ソナタ 嬰ヘ短調 D571 は、随分といろいろな解釈をされて来た。
新全集ではいずれ出版されるだろうが、編纂者以外には全貌はわからない。「シューベルト作品主題カタログ新版」(1978)にテーマが掲載されているだけだ!
「五線紙不足が最もきつい時に作曲したピアノソナタ」の状況。緩徐楽章も「作曲されていれば、他の曲の余白」に作曲されたと推定される。若しくは緩徐楽章なしの3楽章構成。どちらなのだろうか?
ソナタ 嬰ヘ短調 D571 は、随分といろいろな解釈をされて来た。
- 永く(1897-1928)「1楽章の嬰ヘ短調ソナタ 第1楽章」と誰も疑わずに信じられてきた。ミサ曲D324「グローリア」(1815.11.11 - )アルトパート譜の余白に作曲されている。
- リート「Lorma」D327(1815.11.28日付)の余白に、終楽章+スケルツォ楽章(=D570)は書かれた
リート「Lorma」は新旧シューベルト全集でも未だ出版されたことが無い曲
新全集ではいずれ出版されるだろうが、編纂者以外には全貌はわからない。「シューベルト作品主題カタログ新版」(1978)にテーマが掲載されているだけだ!
「五線紙不足が最もきつい時に作曲したピアノソナタ」の状況。緩徐楽章も「作曲されていれば、他の曲の余白」に作曲されたと推定される。若しくは緩徐楽章なしの3楽章構成。どちらなのだろうか?