Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

2012.09.17 シナイスキー指揮東響「ショスタコヴィチ:交響曲第4番」他批評(No.2128)

2012-09-17 23:53:58 | 批評

「オーケストラビルダー」としても「ショスタコヴィチ指揮者」としても卓越した シナイスキーの交響曲第4番の超名演! 信じられない「求心力」が漲った60分!!


  今朝、14:00開演と言う(私高本にとっては発狂の早い開演時間公演のために)目覚まし時計の音で起床し、ブログの閲覧数を確認した。『過去最高!!!』であった。ツイッター全盛期に「ブログ」と言う(やや)過去の遺物でこれほどのアクセス数を頂いたことには驚くと共に

マーラーファンが(シューベルトファンに比べて)東京近郊いかに多いか?


を実感した。マーラーは「ピアノソロ曲」遺してくれなかったんだよなあ、、、

 「マーラー批評後編」を書くつもりだったが、今日聴いた公演については何が何でも書かなければ「私高本のヒョーロンカの価値」が皆無になってしまう><
 マーラーほどの詳細批評が書けないことが恨めしいが、ご容赦頂きたい。


「オーケストラビルダー」としても「ショスタコヴィチ指揮者」としても卓越した シナイスキーの交響曲第4番の超名演! 信じられない「求心力」が漲った60分!!


  今年4月から、「東響定期」は「横浜みなとみらいホール」か「サントリーホール」かで全て聴いて来た。音楽監督就任8年を経過した スダーン の舵取りが物の見事に的中し、スダーン指揮 の回だけでなく、他の指揮者の回も全て名演を揃えてくれたことには感謝するばかり。スダーン指揮でも5月定期で、今年度のテーマ「マーラーの歌」中、最大のプログラムになる「大地の歌」を名演で聴かせてもらったり、7月定期で「さすらう若人の歌」を聴かせてもらった。「大地の歌」批評は過去ログで読めるので、読みたい方は遡って読んで下さい。(「さすらう若人の歌」は未掲載><)


スダーン は「モーツァルト指揮者」として「一世を風靡した指揮者」


 「大地の歌」の批評を読んで頂くとお分かり頂けると思うが、マーラー「大地の歌」よりもモーツァルト「ハフナー交響曲」の方がはっきり出来が良かった。7月「さすらう若人の歌」も良い演奏だったが、「手に震えが来て」速攻で書く、ほどでは無かった。「管楽器アンサンブル」が読響の水準には至っていなかった点が主だと感じている。さらに「弦楽器の低音から積み重なった和声感」も読響の水準に至っていなかったことも(モーツァルトでは全く感じなかったが)マーラーでは少々感じたことも否めなかった。今日は「手に震え」来たよ!!!


指揮棒は持たないが「オケへの指示」は徹底する シナイスキー


  「ショスタコヴィチのオーケストレーション」は(マーラー以上に)神経質だ。「パート毎」に違う。これが表現できるか? できないか? が「ショスタコヴィチ指揮者」として、名声を得るか? 得ないか? の「差」となる。


 私高本は猫頭なので、「プロオケ」の「オーケストラビルダー」の手法なんて全く判らない><

 ショスタコヴィチ交響曲第4番で、「オーケストラの強化」が可能? ってことは、この日まで全く知らなかったし、想像も出来なかった。ハイドン → シューベルト 辺りの作品が「響き確認」に最適かな? と思っていた。

 だが、

シナイスキー指揮東響:ショスタコヴィチ「交響曲第4番」は、シナイスキーの思い通りに「響いていた」


が印象深い。これだけの名演を「ナマ」で聴けるとは思っていなかった。「コンドラシン指揮CD」よりも素晴らしいじゃないか!!!


ショスタコヴィチ交響曲第4番で「オーケストラトレーニング」できるのか!!!


  これが「目から鱗」であった。東響 は、(読響やN響に比較すれば)管楽器が「やや落ちる」と思っていたのだが、これが全くの誤解!

第1トランペットにアシ付けただけで、『ショスタコヴィチ通りのオーケストレーション』だった シナイスキー指揮 東響


を明記したい。私高本が老眼で見落としたのなら、ご指摘頂きたい。猫頭だからなあ(爆


再来年の3月を以て音楽監督=スダーン退任決定、をレコード芸術に表明している。


  できることならば

東京交響楽団次期音楽監督 = シナイスキー 希望!


  これほどの「ショスタコヴィチ振り」が東京を根拠にしてくれたら、(今、私高本がそれほど興味を持っていない曲も含めて)交響曲、オペラ、バレエ、協奏曲 などなど「ショスタコヴィチの魅力」を聴かせてくれる予感がする。 
コメント
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