Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ラヴェル「ラ・ヴァルス」(No.2246)

2013-03-28 23:55:09 | ピアニスト・佐伯周子
 5月11日の 東京芸術祭センター第100回定期演奏会の曲目に久しぶりに戻る。(あれっ、なんだか随分前のような気がする・・・)


ラヴェル「ラ・ヴァルス」は『3つの稿=ピアノ2台版、オーケストラ版、ピアノソロ版』が存在し、この順で作曲されたのだが、誤解が蔓延しており、特に「ピアノソロ版」は解釈の差が極限まで拡大されている


を冒頭に述べる。

ラヴェルは「原曲をピアノ版、その後にオーケストラ版」の作曲家は有名


である。
 これがどういうワケだか知らないが

ラヴェル「ラ・ヴァルス」もピアノ版が先 → オーケストラ版が後 と信じ込んでいる盲信者多数


である。楽譜読めば、「ピアノソロ版 = オーケストラ版 のトランスクリプション」は誰でもわかると思うのだが > 楽器が明示されているし><


『全てのピアノソロ曲』中、最も『解釈の差』が大きく出る曲 = ラヴェル「ラ・ヴァルス」


と感じる。
 色んな演奏を聴いた。CDで聴いた。ナマでも聴いた。

ラヴェルのオリジナル版 = 3段楽譜 で「3本の手」が無いと演奏不可能な楽譜><


なのが原因。「3本の手」があっても「重なり合う」ので弾けるかどうかは大いに疑問があるのだが><


 ラヴェル「ラ・ヴァルス」をどのように捉えるか? はピアニストの感性が全てである。私高本自身は「グールドの演奏」で初めて知った曲なので、当初は「あっさり系の曲」と思っていた。また、「あっさり系」でも充分に堪能できる曲なのが魅力の1つなのだ!

 だが、歴史的事実は、「2台ピアノ版 → オーケストラ版 → ピアノソロ版(但し3段楽譜)と言う流れ。何で?(爆涙


ラヴェル「ラ・ヴァルス」は、「J.シュトラウス2世のワルツ」を手本と公言しているが、実は『シューベルトのワルツ』が直接の手本


を指摘する必要が大きい。
コメント
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