Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠る完全全曲演奏会(No.2325)

2013-08-18 23:54:17 | ピアニスト・佐伯周子
 今回が、「佐伯周子シューベルトピアノソロ曲完全全曲演奏会」の最後になるかも知れない予感がする。ヘ短調ソナタD625について

  1. ラッツ補筆完成版
  2. バドゥラ=スコダ補筆完成版
  3. ティリモ補筆完成版
  4. バール補筆完成版

を全部聴き直した。その結果

「二者択一」の選択が可能な時、ピアニスト(バドゥラ=スコダ、ティリモ、バール)は最長を目指し、研究者(ラッツ)は最短を目指す。私高本は「形式が整った上」での最短を目指すが、ラッツの短さには満足出来なかった。


である。

D625第1楽章再現部補筆の要点は3点!



  1. 第1主題の「第1小節」に戻るか? 「第15小節」に戻るか?


  2. ヘ短調で戻るか? 変ロ短調で戻るか?


  3. 第1主題冒頭はコーダで再現されるか? されないか?



 これだけである。

『シューベルト自身の指示 = 第15小節へ ヘ短調 で回帰』が明確に指示


だが、これが相当に厄介。

「全ての未完成ソナタ楽章」補筆上、最も厄介なのが D625 と D840


は、2004年に「佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会第1回」を企画する前から判っていた。
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