今回が、「佐伯周子シューベルトピアノソロ曲完全全曲演奏会」の最後になるかも知れない予感がする。ヘ短調ソナタD625について
を全部聴き直した。その結果
である。
これだけである。
だが、これが相当に厄介。
は、2004年に「佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会第1回」を企画する前から判っていた。
- ラッツ補筆完成版
- バドゥラ=スコダ補筆完成版
- ティリモ補筆完成版
- バール補筆完成版
を全部聴き直した。その結果
「二者択一」の選択が可能な時、ピアニスト(バドゥラ=スコダ、ティリモ、バール)は最長を目指し、研究者(ラッツ)は最短を目指す。私高本は「形式が整った上」での最短を目指すが、ラッツの短さには満足出来なかった。
である。
D625第1楽章再現部補筆の要点は3点!
第1主題の「第1小節」に戻るか? 「第15小節」に戻るか?
ヘ短調で戻るか? 変ロ短調で戻るか?
第1主題冒頭はコーダで再現されるか? されないか?
これだけである。
『シューベルト自身の指示 = 第15小節へ ヘ短調 で回帰』が明確に指示
だが、これが相当に厄介。
「全ての未完成ソナタ楽章」補筆上、最も厄介なのが D625 と D840
は、2004年に「佐伯周子ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲完全全曲演奏会第1回」を企画する前から判っていた。