弦張力が低い → 伸びのある音
がスタインウェイ表記。言い換えれば
弦張力が高い → 伸びの無い音
である。本日号では、これを確認する。
・・・と言っても、ピアノ弦とハンマーを用意する必要は無い。「輪ゴム」を用意して欲しい。近所のスーパーでは、セロリーを輪ゴムで束にして売っていたので、買って来て、セロリーを食べ、輪ゴムを使用したw
- 丸いママ → 爪で弾いても音が出ない = 弦を両端を固定しないとハンマーで弾いても音が出ない
- 両端をピンと張る → 爪で弾くと柔らかい音が出る = 弦を両端を固定してハンマーで弾くと柔らかい音が出る
- 両端をギリギリまで張る → 爪で弾くと固い音が出る = 弦を両端を高い圧力で引っ張るとハンマーで弾くと固い音が大きく出る
- それ以上引っ張る → 切れる
ピアノ弦も輪ゴムも同じである。
音が小さい方が柔らかく綺麗な音色
「モーツァルト時代のフォルテピアノは音色が美しい。「大理石造りの貴族の広間」を満たせば良いだけだから。
シューベルト家に最初に入ったピアノは「6オクターブ」であり、モーツァルト時代5オクターブピアノより上に1オクターブ拡大されていた。響板面積が広がった分、音量は増大した。1814年12月7日「湖畔にて」D124 が「シューベルティアーデ最初の作品」である。第27小節~29小節に7回「5オクターブフォルテピアノ最高音F」が繰り返される。5オクターブフォルテピアノ用に作曲されたのが明らか。
自宅ピアノ=6オクターブ であったのに、シューベルトは「5オクターブフォルテピアノ用作品」が多い。「魔王」作品1、「糸を紡ぐグレートヒェン」作品2、どちらも5オクターブフォルテピアノ用作品である。
シューベルトは「音色が良い(古い)モーツァルト時代5オクターブフォルテピアノ が好み」
であった。
中期以降「音が聞き取れなくなった」ベートーヴェンがピアノ音域いっぱいいっぱいに作曲した姿勢と真逆
である。