Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : バルトーク 第3回 (No.1370)

2006-09-14 16:27:42 | 作曲家・バルトーク(1881-1945)
 本日、パップ晶子 による「バルトーク公開講座」を受講して来た。 パップ晶子 は「音楽之友社版 バルトーク」を既に5冊編集している大家である。 私自身全5冊購入して、いろいろと調べていたのだが、やはり「著者本人の講座」を聴くと、細部まで疑問がほどけて行く。本日号から(連続になるかどうかははっきり言えないが)全5巻に亘り、「パップ晶子版 バルトーク楽譜」について掲載する。
まずは、講座で最も力の入っていた「子供のために 第1巻」から

バルトーク お薦め楽譜 その1



パップ晶子編集 ニュースタンダードピアノ曲集 バルトーク子供のために(1)




  • 推薦度  :☆☆☆☆☆
  • 正確さ  :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆☆
  • 校訂報告:☆☆☆☆☆

価格: ¥ 1,680 (税込)


2005年出版。
 正直言って「摩訶不思議な感触」が初めに手に取った時の思い出としてある。
  • 原典版楽譜であるのに
  • どこにも「原典版」とも「Urtext」とも書かれていない

からである。 何でだろう? 不思議だ!

 とにかく「使い易い楽譜」である!

  1. 1946年改訂版を基礎にした「原典版」の基準に優に達している楽譜本体

  2. 子供にわかり易いように、冒頭に「挿絵」と「説明」、曲毎に「大意」を記載

  3. 指導者にわかり易いように、巻末に「作品解説」が17頁も(!)掲載


など、至れり尽くせりである。『曲毎の大意』は改訂版では削除されているので、改訂版(Boosey & Hawkes)よりも使い勝手は相当に良い(そして安い!)

 「ハンガリー音楽のリズムの特徴」なども極めて分かり易く記載されているので、まず「作品解説」を読んでから、弾くなり、指導すると良いように感じる。

 「初版至上主義」以外の日本人であれば、この楽譜が最も良いと思う。 
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