本日は予定を少し変更して「スクリャービン:CD批評」にする。きっと皆様のお役に立つと思うのだが。 「スクリャービン楽譜」号は少なくとも後2回は近日中に掲載する。楽譜に関しては「ポンティ盤」みたいな「スカ」を取り上げることは無いので安心してほしい。
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スクリャービンは「楽譜の通り」に弾いても、「スクリャービンらしく」聴こえない。 これは断言する。 「断言できるのか?」と問い糺されればはっきり返答できる。「断言できる」 グールド が身を張って実証してくれたからだ!
![](http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/5099/5099705262221.jpg)
(スクリャービンソナタ)1968,1970年録音。
う~ん、グールドは大好きなピアニストであり、紹介したいのだが、この2枚組CDは「メインはショパン」なんだよね(泣
の3名の作曲家は(もちろん大反論があることはわかっているが)、私高本は高く評価するピアニストである。
・・・で、何が原因かは全くわからないのだが、グールドは「スクリャービンが好き」だったことは間違いない。 有名な「バッハ :ゴルトベルク変奏曲 新録音」の後には「スクリャービン ピアノソナタ全集」が企画されていたことがほぼ断定されているのである!!!
・・・で、その演奏だが、「これがスクリャービン???」と疑問符を誰もが付ける演奏。 ソナタ5番は、「グールド自身が楽曲解説」しているほどの入れ込みようだが、演奏は「変」である。何故か?
である。
グールドは 素晴らしいピアニスト である。 代表作「バッハ : ゴルトベルク変奏曲」であれば、4回の録音全てが素晴らしい!
の3種類は、どれもが根強いファンがいるほど、全てが「史上の名演」盤である。
う~ん、そんなグールドが遺したスクリャービン演奏は、「スクリャービンらしさ」が全く存在しないのである。
である。信じられない人は、これを聴いてほしい。
![](http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/tower/074644842494.jpg)
1981年録音。
これを聴いて何も感じない(反撥を感じても違うぞ!)人は「バッハピアノ演奏」を避けた方が無難である。 「聴いてははっきりしない」人には、このDVDをお薦め。これが「グールドの目指していた世界の最後」と思われる。 バッハ:平均律全曲の画像は残っていないようだ。「グールドのバッハ」の画像の最終回がこれだ!
バッハ でうまく効果を発揮している手法が、スクリャービン では全く「裏目」に出ていることがはっきりと感じ取れることだろう。
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『正確に弾いてもスクリャービンにならない実例 = グールド』演奏を掘り下げる
スクリャービンは「楽譜の通り」に弾いても、「スクリャービンらしく」聴こえない。 これは断言する。 「断言できるのか?」と問い糺されればはっきり返答できる。「断言できる」 グールド が身を張って実証してくれたからだ!
グールド スクリャービン(SONY SM2K52622 )
![](http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/5099/5099705262221.jpg)
2,008円(税込)
- 演奏 :☆☆☆
- 資料価値:☆☆☆☆
- 音質 :☆☆☆
(スクリャービンソナタ)1968,1970年録音。
う~ん、グールドは大好きなピアニストであり、紹介したいのだが、この2枚組CDは「メインはショパン」なんだよね(泣
- バッハ
- モーツァルト
- ベートーヴェン
の3名の作曲家は(もちろん大反論があることはわかっているが)、私高本は高く評価するピアニストである。
・・・で、何が原因かは全くわからないのだが、グールドは「スクリャービンが好き」だったことは間違いない。 有名な「バッハ :ゴルトベルク変奏曲 新録音」の後には「スクリャービン ピアノソナタ全集」が企画されていたことがほぼ断定されているのである!!!
・・・で、その演奏だが、「これがスクリャービン???」と疑問符を誰もが付ける演奏。 ソナタ5番は、「グールド自身が楽曲解説」しているほどの入れ込みようだが、演奏は「変」である。何故か?
- 細かく正確に弾くために「テンポが遅過ぎ」
- ペダリングは薄過ぎ & 足りな過ぎ
- 解釈が「形式に頼り過ぎ」
- 結果として、乾き過ぎた「音質」になっている
である。
グールドは 素晴らしいピアニスト である。 代表作「バッハ : ゴルトベルク変奏曲」であれば、4回の録音全てが素晴らしい!
- 第2回 : 1955年盤 → CBSデビュー盤
- 第3回 : 1959年版 → ザルツブルク音楽祭ライブ盤
- 第4回 : 1981年版 → CBS再録音盤
の3種類は、どれもが根強いファンがいるほど、全てが「史上の名演」盤である。
う~ん、そんなグールドが遺したスクリャービン演奏は、「スクリャービンらしさ」が全く存在しないのである。
グールドは「形式尊重の作曲家で最高の演奏をする」ピアニスト
である。信じられない人は、これを聴いてほしい。
グールド「ゴルトベルク変奏曲」第4回録音(最終録音)DVD (SONY 9048424)
![](http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/tower/074644842494.jpg)
3,100円(税込)
- 演奏 :☆☆☆☆☆
- 資料価値:☆☆☆☆☆
- 音質 :☆☆☆☆
1981年録音。
これを聴いて何も感じない(反撥を感じても違うぞ!)人は「バッハピアノ演奏」を避けた方が無難である。 「聴いてははっきりしない」人には、このDVDをお薦め。これが「グールドの目指していた世界の最後」と思われる。 バッハ:平均律全曲の画像は残っていないようだ。「グールドのバッハ」の画像の最終回がこれだ!
バッハ でうまく効果を発揮している手法が、スクリャービン では全く「裏目」に出ていることがはっきりと感じ取れることだろう。