詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

新しい時代を切り開くもの ー黒澤明映画!

2019年11月13日 | 犯罪
今年読んだ本のナンバー1は・・それは、「井上ひさし対談集」(岩波書店、1999年)。

特に黒澤明監督との対談ー「ユーモアの力・生きる力」(『全集 黒澤明』第六巻1988年より)がすごい!

《井上ひさし
死ぬ直前、この世の思い出に黒澤映画を一本、観ていいといわれたら、ずいぶん迷いながらも、たぶん「素晴らしき日曜日」を選ぶだろうという気がします。当時、まだ少年でしたけど、なにか生きるということについて重要な指針を与えられたように思います。その映画を人生の出口で、もう一度観てみたい・・》(「井上ひさし対談集」より)

《井上 
エリア・カザンが「映画はエスペラント語だ。映画は人々の間の障壁を取り払う」と書いていましたが、けだし名言ですね。

いい映画なら世界中の人たちに見てもらえるというのに、この金余り日本国の政治家や資本家は何をしているのでしょうか。

国際化なんて簡単なことです。世界中の人たちに役に立つもの、世界中の人たちが楽しくなるようなものを作ればいいだけの話ですから。そのものはといえば20世紀最大の表現形式である映画に決まっています。》(「同上」)

それを実際に国や地方の強力な支援で成し遂げたのが、韓国だった!
日本でもまた、映画立国や芸術立国を目指す地方があってもいいのではないか?夕張等の赤字地方公共団体が多い北海道などは最適の地方ではないのか?

現在ではまだ映像化が可能なテキヤ(飴細工師)と見世物小屋の自伝的作品ー「間道」を是非映画化して欲しい!

新しい時代を切り開くもの ー黒澤明映画!

2019年11月13日 | 犯罪
新しい時代を切り開くもの (1)ー
今年読んだ本のナンバー1は・・それは、「井上ひさし対談集」(岩波書店、1999年)。

特に黒澤明監督との対談ー「ユーモアの力・生きる力」(『全集 黒澤明』第六巻1988年より)がすごい!

《井上ひさし
死ぬ直前、この世の思い出に黒澤映画を一本、観ていいといわれたら、ずいぶん迷いながらも、たぶん「素晴らしき日曜日」を選ぶだろうという気がします。当時、まだ少年でしたけど、なにか生きるということについて重要な指針を与えられたように思います。その映画を人生の出口で、もう一度観てみたい・・》(「井上ひさし対談集」より)

《井上 
エリア・カザンが「映画はエスペラント語だ。映画は人々の間の障壁を取り払う」と書いていましたが、けだし名言ですね。

いい映画なら世界中の人たちに見てもらえるというのに、この金余り日本国の政治家や資本家は何をしているのでしょうか。

国際化なんて簡単なことです。世界中の人たちに役に立つもの、世界中の人たちが楽しくなるようなものを作ればいいだけの話ですから。そのものはといえば20世紀最大の表現形式である映画に決まっています。》(「同上」)

それを実際に国や地方の強力な支援で成し遂げたのが、韓国だった!
日本でもまた、映画立国や芸術立国を目指す地方があってもいいのではないか?夕張等の赤字地方公共団体が多い北海道などは最適の地方ではないのか?

現在ではまだ映像化が可能なテキヤ(飴細工師)と見世物小屋の自伝的作品ー「間道」を是非映画化して欲しい!

日本人や日本教育に欠けているものはー

2019年11月13日 | 犯罪
それはルール(規則)についてではないかと思う。

以前テレビを観ていて感心したことがある。
目の見えない小学生への漢字についての授業だった。
その字がどんな字なのかを理解してもらうために
左側が意味を表わし、右側に音を表わすものがくる・・
という基礎的な事ばかりではなく、偏やツクリの歴史や意味を
中国の古典から説明さえしていた。

その時感じたのは、日本語はなんて論理的なんだろ(木は木偏、魚は魚偏)
その教育方法を普通の学校でも採用すべきでないか・・だった。

科学でもなんでも、あらゆるものにはルールがあり、それなしには全体を俯瞰することができないのに・・
あまりにも断片的知識の丸暗記のみを強制しすぎるので学校や勉強嫌いな日本人ばかりになってしまったんではと思う。

木下昌明の映画の部屋 第259回 : 森達也監督『i―新聞記者ドキュメント』

2019年11月13日 | 犯罪
望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る
 森達也監督の『i―新聞記者ドキュメント』が刺激的だ。安倍政権が巻き起こした数々の政治的事件と、その真相に迫る一人の女性記者の取材の日々をドキュメントしている。

 森監督は、オウム真理教の中に入りこみ、教団内外のもろもろをとらえた『A』(98年)や『A2』(01年)で知られた映画作家である。そのかれが『東京新聞』の望月衣塑子記者の取材活動に密着して、緊迫したドキュメタリーをつくった。彼女が官邸の記者会見で、菅官房長官のいいかげんな返答に食い下がり、同じ質問をなんどもくり返したことは有名だ。森の映画も、この二人の対立を軸に展開している。

 望月と映画のプロデューサーである河村光庸案による『新聞記者』は、先ごろ大ヒットしたが、それは内閣情報調査室の実態を暴露したものだった。フィクション仕立てのこの映画は、大学の獣医学部新設は毒ガス製造などの軍事目的のためと訴えていた。

 今度の森の映画は、「新聞記者」の頭に「i」と付しているように、一人でも立ち向かうという望月衣塑子の気概(きがい)に光をあてている。

 彼女はトップシーンから沖縄に飛び、船で辺野古の土砂投入の現場にのりこんで、禁じられている赤土が山盛りになっている光景を撮り、翌日には、記者会見で菅官房長官にその不正を問いただす。それに菅はニベもない返答をして逃げる。

 この赤土問題をめぐる沖縄説明会で、沖縄防衛局調達部長はまともに対応できない。望月は部長に「あなたは現場の責任者でしょう?」と迫り、車で逃げるかれに「答えられないような恥ずかしいことをしないで下さい」と大声で怒鳴る。

 別の日、望月は宮古島に飛ぶ。そこで、弾薬庫と給油所が並置している自衛隊新基地の危険な状況を地元の人々から教えられ、早速、それを新聞の一面トップで暴いて、防衛大臣を謝罪に追い込む。

 権力に物怖じしない彼女のジャーナリスト精神に喝采を送りたくなる。また、ところかまわず社内外の人々と携帯を手にわたり合っている姿にもひかれた。

 その彼女の「i」(一人称)としての活動が、ついにジャーナリストたちを突き動かし、官邸前でのデモにまで発展していくのだ。 映画は、前川喜平、籠池夫妻、伊藤詩織など、安倍政権の強権的なふるまいに屈しない生き方にも迫っている。一人ががんばればみんなもがんばる――映画はそのことを教えてくれる。

※11月15日より新宿ピカデリー他で公開