先端技術とその周辺

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中国はクローン開発を国家としておこなっている!?

2019年05月14日 18時37分18秒 | 日記

 

中国では1子政策を御粉て散るためか、ぺっとを買う家庭が日本どころの騒ぎでないと言う。このためか、可愛がっていた犬猫が死にそうになったら、クローンを作りたいと言う事で犬猫のクローン作製が盛んの行われている。動物のクローンを作るのは如何なものかと思っていたが、なんと中国は国を上げてクローン技術開発を行っている。中国の倫理観は一体どこに行ったのか? 

 

BBCが中国のクローン技術開発を解説していたが、サルのクローンの次は、政府に都合のよい人間のクローンを作るのは目に見えている。恐ろしい話だ!

 

中国科学院の神経科学研究所は、1997年に世界初の哺乳類クローンだった羊の「ドリー」が作成されたのと同じ、体細胞を使った技術でクローン猿の誕生に成功したと明らかにした。

神経科学研究所は研究論文を24日付で、米科学誌「セル」に発表した。

カニクイザルのクローン猿、チョンチョンとフアフアは数週間前に研究所で誕生したという。研究者たちは、人間の病気研究に遺伝子が同じ猿たちが役立つと説明している。

しかし、人間のクローン作成にさらに近づく技術だとして、倫理的な懸念があると批判する声もある。

神経科学研究所のチャン・サン博士はクローン猿が、一部のがんや代謝および免疫異常を含む遺伝的疾患のモデルとして、研究に役立つと語った。

サン博士は、「新たなモデルが加わることで、霊長類生物学でまだ分かっていない多くのことについて研究が可能になる」と述べた。

ゾンゾンは体細胞移植(SCNT)技術によって作成されたImage copyrightCHINESE ACADEMY OF SCIENCESImage captionゾンゾンは体細胞移植(SCNT)技術によって作成された

チョンチョン(中中)は8週間前、フアフア(華華)は6週間前に誕生した。

研究者たちによると、猿たちは哺乳瓶を使って育てられており、順調に成長しているという。今後さらにクローン猿が生まれる見通し。

「足ががりではない」

ロンドンのフランシス・クリック研究所のロビン・ラベル=バッジ教授は、チョンチョンとフアフアの作成に使われた技術は依然として「非常に非効率で危険なやり方」だと指摘し、「研究論文に書かれた内容は、分娩による人間のクローン誕生の手法への確立への足ががりではない」と語った。

ケント大学のダレン・グリフィン教授は、人間の疾患を理解するのに役立つかもしれないと認めつつも、倫理的な懸念があると述べた。「今は、このような実験がどのような倫理的枠組みの下で許され、また実施されるべきなのか、慎重な検討が必要になっている」。

約20年前に英エジンバラのロスリン研究所でクローン羊「ドリー」が作成された時は画期的とされた。研究者たちは成長した羊の乳房からとられた細胞を使い、世界初の哺乳類のクローン作成に成功した。

約20年前に誕生したドリーは哺乳類初のクローンだったImage copyrightSCIENCE PHOTO LIBRARYImage caption約20年前に誕生したドリーは哺乳類初のクローンだった

その後、ドリーと同じ体細胞移植(SCNT)技術を使って、牛や豚、犬、猫、ネズミなど多くの哺乳類のクローンが作成されている。

この技術では、細胞核から取り出されたDNAを、元々のDNAが取り除かれた卵子に移植する。その後、胚に成長させて代理母の子宮に入れる。

チョンチョンとフアフアは、霊長類として初めてこの技術を使って生み出されたクローンだ。

1999年には、アカゲザルの一卵性双生児を生み出すため、胚を2つに分離した実験が行われ、猿の赤ちゃんが1頭生まれた。テトラと名づけられたその猿は世界初のクローン猿とされている。しかし、今回のようなDNAを移植するという複雑な段階は踏まれていない。

「多くの失敗」

セル誌に掲載された研究論文によると、今回は胎児の細胞のDNAが使われた。

DNAが卵子に移植された後、遺伝子操作で胚に成長するのを止める遺伝子が無効化された。

フアフアは6週間前に上海の研究所で生まれたImage copyrightCHINESE ACADEMY OF SCIENCESImage captionフアフアは6週間前に上海の研究所で生まれた

チョンチョンとフアフアが生まれるまでに実験は78回失敗している。今回とは別の種類の細胞を使ってほかに2頭のクローン猿が作られたが、すぐに死亡している。

サン博士は、「いくつか違った手法を試したが、成功したのは一つだけだった。うまくクローン猿を作成する方法に行き着くまでに多くの失敗があった」と語った。

研究者たちは、米国立衛生研究所(NIH)が定めた動物実験に関する厳格な国際的ガイドラインに従ったと説明した。

共同研究者を努めた中国科学院(上海)の蒲慕明博士は、「将来の人間以外の霊長類を使った研究が、世界のどこであろうと、厳格な倫理基準を守る研究者たちの責任にかかっていると、我々はよく認識している」と語った。