先端技術とその周辺

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列車のように移動する低軌道小型通信衛星「スターリンク」56基が撮影される

2019年05月29日 23時56分53秒 | 日記

テスラを起こしたイーロン・マスクの率いるスペースXの低高度小型通信衛星が欧州上空で撮影されたと言う。ニューズウウィークによる:列車のように移動する低軌道小型通信衛星「スターリンク」56基が撮影される。スペースXだけでも1万2千個の小型通信衛星を打ち上げると言うが、60個の衛星でも肉眼でよく見えるのだから、そのうち夜の星には小型通信衛星だらけになって星が見えなくなるかも?

オランダで撮影された「スターリンク」 VideoFromSpace-Youtube

<民間宇宙企業のスペースXは、低軌道小型通信衛星「スターリンク」60基を打ち上げ、数珠つなぎに一列で並んで欧州北西部の上空を移動する様子が撮影された>

アメリカの実業家イーロン・マスクが率いる民間宇宙企業のスペースXは、2019年5月23日午後10時30分(アメリカ東部標準時)、低軌道小型通信衛星「スターリンク」60基を米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。これら60基の「スターリンク」は、打ち上げから1時間2分後に高度440キロメートルに配備され、さらに高度550キロメートルまで達している。

 

1万2000基の小型通信衛星を低軌道に送り込む計画

スペースXでは、安価で信頼性の高いブロードバンドインターネット接続サービスをグローバル規模で展開するべく、1万2000基の小型通信衛星を高度2000キロメートル以下の低軌道に送り込んで次世代型衛星ネットワークを構築する計画を2015年からすすめている。

2020年に最大720基

今回打ち上げられた60基は大規模な打ち上げとしては初のもので、スペースXは、「2019年末までにさらに6基を打ち上げ、2020年には最大720基を軌道に送り込む」との方針を明らかにしている。

低軌道通信衛星によるブロードバンドインターネット接続サービスの構築に取り組むのはスペースXのみにとどまらない。ソフトバンクが出資したことでも知られるスタートアップ企業のワンウエッブやカナダの衛星通信事業者テレサットが同様の目的で低軌道に通信衛星を送り込む計画をすすめているほか、アマゾン・ドットコムでは3236基の通信衛星を高度590キロメートルから630キロメートルまでの軌道に配備する計画があるという。

「裸眼で見える星よりも衛星のほうが多くなってしまう」

上空に多数の衛星が配備されることに懸念を示す声も少なくない。米国の天文学者アレックス・パーカー博士は、「星の列車のような『スターリンク』に人々が興奮することは理解できるが、僕はためらってしまう。もしスペースXが1万2000基をすべて打ち上げたら、裸眼で見える星よりも衛星のほうが多くなってしまう」とコメントしている。