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『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

介護認定

2006年07月13日 03時22分29秒 | 日々の出来事
介護保険の認定の見直しの時期がやって来た。

この認定、結果的に全国的に公平なのかどうかという所に疑問を覚える。
住んでいる地域によって、判定員もケアマネだったり社会福祉協議会の方だったり・・・。
ケアマネは普段から本人に接しているので、どの程度の事が出来て出来ないのか分かっているけど
たった、その日に一度来ただけの人がマニュアルに基いて、その瞬間の反応で介護度を決めるって?

同じように介護保険料を払っていても、住んでいる自治体によって
“同じ介護度”であっても、受ける事ができるサービスが違うのは、どうも解せない。
福祉に強い市や町に知らず知らず住んでいると、弱い場所に来ると何だか冷たく感じる。
けど、考えて見れば、これまでが恵まれすぎていたという事なのだから、
ずっとここに住んでサービスを受けて来られた方々に申し訳ない気もするけど。

判定は、まず、かぁちゃんへの問診から始まる。
「お名前は何ですか?」
「今日は何日でしょうか?」
「今の季節はなんでしょうか?」
「春ですか?」「夏ですか?」「秋ですか?」「冬ですか?」・・・。

事前に本人への意思確認は難しいので、付き添いとして私が同席する事は告げてある。
しかし家族の申し出はあっても、社協の係りの方は本人にまず聞かねばならないらしい。
ぺこちゃんの時も、「できる」「時々出来る」「出来ない」の三つの項目へのチェックに
「???」となる事が多かったので、どちらかと言えば私は必ずしも好意的には見ていなかった。

かぁちゃんは、語りかけられた事には全て頷く。・・・まぁ、いつもの反応。
時々、この人は誰だろうっ?てな顔をして、私をチラリと見ては「うふふ」と笑う。
「春ですか?」・・・こくり
「夏ですか?」・・・こくり
「秋ですか?」・・・こくり・・・もうこの辺りで、私は笑いのツボに入りかける。

応えは出来ないと思うけど~、と言いたいのをぐっと我慢。ついでに吹き出すのも我慢、我慢。
だって、かぁちゃんの何とも表現し難い表情を見てると、おかしくてどうしようもない。
「この人は誰ですか?」係りの人が私を指差す。
「お~い!名前はなんだ~?私の名前~っ?」と、手をパタパタ振ってみる。
「うふふっ」と、かぁちゃんはしばらく考えてぽつりと私の名前を応える。
「おっ!言えた、言えた!・・・お~し、良かった良かったぁ。」

私より先に、社協の方が笑い出してしまわれた。・・・す、すみません。
ちゃんとした場所では気をつけようとは思っているが、背の君に言わせると
「あんたが普通だと思ってやってる事は、決して普通じゃない!」のだそうだ。
確かに、何時の頃からか笑いを取ってなんぼ!だなぁ。笑いのない場所は好きじゃない。
けど、おかげで後は和やかに話が出来て良かったかな。

しかし・・・行動面での調査の項目。
「意味もなく歩き回ったりしますか?」
「物がないと探し回ったりしますか?」
「大きな声で騒ぐ事がありますか?」等、等、等・・・。
・・・あ、あの~・・・それって全部通り過ぎてしまったんですけど~・・・。
・・・既に、それすらも出来なくなってしまってるんですけど~・・・。

ふむ。しかし、「ありません。」にチェックすると、点数が低くなって介護度に影響ありなのかな?
勿論、筆記で現状を説明はしてくれるらしいけれど・・・。

随分前に、以前住んでいた市役所の保健婦さんには、介護度を上げてもらいなさいと言われたけど、
果たして、こちらでは、どういう判定が下るのやら・・・。
まぁ、どんな判定が出るにしても、かぁちゃんが変わることはないものね・・・。


そんな風に、私の中で諦めが大部分を成し、何を希望や目標にするかを決めあぐねて、
外界との接触がおっくうになってきている。
刺激が必要なのは、かぁちゃんではなく、むしろ私の方なのかもしれない。





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