『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

はっぴ~ば~すでい!

2006年07月17日 03時52分21秒 | 日々の出来事
                   

お誕生日おめでとう!か~ちゃん。
大きな蝋燭が7本と小さな蝋燭が2本。今日(7月16日)はかぁちゃんの72歳の誕生日。
アルツハイマーの中期と診断されてから4年が経った。

蝋燭の灯は、6本は甥っ子が消して、3本はかぁちゃんが消した。
火の付いたケーキに手を伸ばして食べようとするのを、孫達が必死で手を押さえて
「ばぁちゃん、ふ~ってして!ふ~ってして!」と、大騒ぎ。
かぁちゃん、じっとケーキを見つめて、それでも一本ずつ確実にふ~っとした。

ほらね、やっぱりこちらの言う事は理解できてるんだ。
フルーツや、メッセージ入りのチョコレートの板に気を取られてはいても。

切り分けるのが待ちきれない様子なので、先にチョコレートをゲット!
かぁちゃん、ご満悦~っ!・・・けど、表情があまり出なくなったね。

出来ることは、まだまだ・・・沢山じゃないけどある。
けれど、やはり徐々にいろんな事が出来なくなってきている事は確か。
近頃気付いた事は・・・陶器のマグカップを持ち上げる事が出来なくなった事。
近頃気付いた事は・・・私の中のちょっとした変化。

ほんの数年前まで、かぁちゃんに煩わされる事に心身ともに疲れ果てて
「私はこの人が逝ってしまっても泣く事なんてないだろうな。」と思っていた。
けれど最近は、やっぱり泣くかもしれないなと思い始めている。

アルツハイマーの症状が進むに連れて起きた大きな心の変化・・・小さな奇跡。

・・・かぁちゃん、来年は・・・。
蝋燭の灯は消せなくなってるかもね。
でも、ケーキはおいしく食べられるといいね。
あのさ、あくまでも希望だけど「うふふ」と笑う事だけはずっと忘れないで欲しいな。
コメント (2)
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