『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ご機嫌いかかですか♪

2010年01月14日 04時26分45秒 | 日々の出来事
かぁちゃんの幼馴染が車で30分位の所に住んでおられる。
かぁちゃんのボーイフレンドである(笑)
私の幼い頃には家族ぐるみのお付き合いをしていたのだけれど
いつしか年賀状だけのやり取りになってしまった。

奥様が余命を宣告されて、非常に落ち込まれていた頃、
かぁちゃんの顔を見て話をしたら元気になるかも・・・と電話をもらったのだけど
かぁちゃんはその頃既に自分でトイレに行く事が難しく
トイレに行けたとしても、おパンツを上げないまま外に出て来てしまう状態だったので
「おっちゃん、頑張ってや!!」と言いながらも、会う事をやんわり断った。

・・・それがうまく伝わらなかった。
「姉ちゃんは、おっちゃんが、おかぁちゃんと会うのがかなんみたいや。」
と、ぴぃの所へ連絡があったきり、家には年賀状も来なくなってしまった。
多分、私はおっちゃんをひどく傷つけてしまったのだ。
ずっと、ずっと気になりながらも、かぁちゃんの状態を説明するのがしんどくて
そのまま放ってしまってた。

おっちゃんだけじゃなく、誤解されたままのかぁちゃんの友人達は多い。
かぁちゃんが二度目に嫁いだ事を「幸せじゃないから言わない。」と
友人達にはひた隠しにしていた事も手伝ったが
「パーキンソンでね・・・アルツハイマーでね・・・。」と言っても
同級生の方々に理解してもらうのは難しかった。
それに、私自身が、急激に変わってしまったかぁちゃんを見せたくなかった。


それから数年。
今年のぴぃの所に届いたおっちゃんからの年賀状。
「人生最大で最後の大手術をします。もうお目にかかる事はないでしょう。」と書いてあった。
・・・・・・・・・・・・・

「こんな年賀状来た!」と、ぴぃが暗い顔をするので
「おいっ!電話しようぜ!!」矢庭に受話器を手にしてぴぃに渡した。
(私は電話がヒジョーに苦手な人種なのです

「おっちゃん、どないしはったん?」から始まって
途中から電話をバトンタッチ。
「手術が終わったら、リハビリ大変やけど頑張ってなぁ。」
「リハビリがてらに、遊びに来てよ。」と・・・やっと言えた。
おっちゃん「電話もらえると思えへんかったわ。」と声が嬉しそう。

これで良かったんかな



「私も88歳になりました。93歳の夫の介護に追われています。」
かぁちゃんがお世話になった以前住んでいたご近所さんからの年賀状。
「○○ちゃんが、赤ちゃんみたいになっちゃいました。老々介護突入です。」と
かぁちゃんの古い友人のダンナ様からの年賀状。


年の始めの「ご機嫌いかかですか?」のやりとりでお互いを知り、
お互いの距離がほんの少し近くなる。

なんもお手伝いは出来ないけれど、
おっちゃん達もおばちゃん達も頑張ってはるんや。
みなさんに比べたら私はまだまだ若いっ

やっぱり・・・  がんばらんばっ!!



コメント (2)
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