“む”は「むかしむかし」の“む”

昔って、何気なくつい言葉にしてしまうけれど
どのくらい前からが昔なのだろう・・・と、ふと思う。
ふと思うと、思いは巡りに巡ってそれこそ“昔”の記憶が次々に蘇り少々困惑してしまった。

手塚・石ノ森両巨匠の肉筆に圧倒されたせいもある。
原画を観たのは初めてじゃないけれど、あれだけの量を一気に魅せられちゃ・・・ね
スクリーントーンじゃないんだから！ペンの線なんだから！！線が生きてるんだからっ！！！
ぐあぁぁぁぁぁ・・・さぶと市の全巻が欲しいよ～。（文庫版を２冊持ってるだけ

どきどきどきどき・・・

そんな魅惑的な場所の一角の、経年変化で縮んだセル画に釘付けになってしまった・・・
ほんの数枚、わんこの原画に重ねたセル画がくちゃっと縮んでる。
そう言えば、昔のセルは大量に重ねていると自然発火したって聞いたっけな
あれ？聞いたんだっけ？何かで読んだんだっけ？
若かりし頃、セル板を初めて手にした頃に・・・その昔はその当時既に昔だったっけね。
そしてその当時の私自身は今の私にとっては、しっかり“昔”なのだ。

で、はたと思うのだ。
「私は？自分は現在何してる？過去に何をして来た？」
これって思い始めるとかなり厳しい
もちろん、現在だって結構目いっぱいなのが正直な所。
これ以上は無理だと思わないでもないけれど、もっと上手な時間の使い方があるような気もする。
せめて、日に少しの時間でも、針やペンを手にする時間は作りたいな。
そんなちっぽけな、ちっぽけなやる気を起こすのにさえ、たくさんの時間がかかってしまった。



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随分と日を空けてしまった。
久しぶりに自分の為に使える時間が持てると思っていた前回のかぁちゃんのショートステイの期間中
ぴぃがインフルで自己隔離状態に陥り（当然予防接種は受けていたけれど、やはり抵抗力は弱いのだな）
そうなると、ぽんのパニパニがヒートアップし
かぁちゃんが帰って来た途端、ぺこちゃんが鼻風邪をひいてしまって、その後ほぼ一週間を休息に費やし
気持ちをすり減らす以外は何もしていないのに、どっぷり疲れてしまっていた。
久々にパソコンを開けると、膨大な量のＤＭにうんざりして尚疲れ
そんな中で訳もなく焦って色々考えてしまって余計に疲れが増し
昨年から、帰宅するたびに足を引きずる母親を見て、二之介がちょこちょこ帰るようになり
いや、それって却って結構気を遣うわけよとは言えず（笑）
どうも、彼の目の前で吹っ飛んでから、私は年寄り扱いされているようだ（あほ！まだまだやれるわ！！！）


週の初めに、昔の友人二人から寒中見舞いが届いた。
二人とももう数十年会っていない。
それぞれに困難を抱えた中で思い出してくれた事が嬉しくて、キーボードではなくペンを執った。
老眼鏡をかけないと字も書けないし針に糸も通せなくなったけれど
私の手は、家事や介護だけじゃない、何か別の事をしたくててうずうずし始めておりますよ。

こう冷えると指の関節がいてぇけど～
あたしゃ、まだまだ若うござんす



この寒さは何なんだ？・・・と言う日が続いております。
皆様、くれぐれも御身お大切に。