私は、今まで「博物館」と言うものに、あまり興味がありませんでした。たぶん、その理由は日本の博物館があまりにも「イメージ」を大事にしていないからではないからではないかと、今回つくづく思いました。
この日、「シティパス」の中にある「ティケット」がもったいないので、ここに行くことにしました。
私の感想については、後ほど説明しますが、この画像が「アメリカ自然史博物館」の建物です。
ちょうど外壁を直しているところで、外観が良くわかりませんが、「メトロポリタン美術館」や「ニューヨーク公立図書館」のような「ギリシア風」の建物ではないかと想像されます。
館内に入るとすぐそこには「ブロントサウルス」でしょうか、恐竜の骨格が展示されています。
その高さがとても高く、この恐竜の大きさが手にとるようにわかります。
その横には「チラノサウルス」でしょうか、同じように恐竜の骨格が展示されています。
この時点で思ったことは、その空間の使い方がとても上手であると言うことです、「恐竜」の大きさを知るために、周りの空間を十分に取り、その把握ができやすいような工夫がされています。
また、下から見上げる構図になっているため、恐竜の大きさがより強調されています。
「アフリカの哺乳類」という展示室では、このような展示がたくさんありました。
こうした展示を見てどこか「絵画」に通じるものを感じて、ものすごい感動を覚えました。
それは、展示された「動物の剥製」が「バックの絵画」や周りの「自然のレプリカ」に融合し、そこに全体を包み込む優しい光の照明があたっているという「絵画的シーン」を見たからです。
まるで「一枚の絵画」を思わせるような世界がそこには展開しています。
この画像でもわかるように、一匹の動物がバックにある山と手前に広がる花畑の中に溶け込むように展示されていて、思わず感嘆の声がでるほどです。
こうした展示が次から次へと飽きることなく続くわけですから、見る人は感動の嵐の中にいるような錯覚に陥ります。
日本では「旭山動物園が「動く動物」と言うことで、とても人気が出て来ましたが、ここの展示は「動かない美しさ」であり、そこからでてくる「イメージの世界」の広がりのようなものが感じられました。
ですから、見にきている子供たちや家族連れの人達は飽きることなく展示されたものを見てまわれる仕組みになっています。
また、「ミルスタインホール海洋ライフ」では、天井に大きな「くじら」が展示されており、その大きさが良くわかるように工夫されています。
ここは「ハイルプラン宇宙の通路」で休憩室にも使えるし、周りのスクリーンに出てくる映像を楽しめるようになっています。
年代の若い人達にもとても人気があり、こうして「マンモス」の前で記念撮影がいたるところで行われていました。
館内を一周して思ったことは、やはり「お金」の力はすごいと言うことが実感できると言うことです。
いろいろなアイデアももちろんですが、それを実現させる力は「大国アメリカ」の「お金」の力ではないでしょうか。
「メトロポリタン美術館」もそうでしたが、「お金」の違いが大きな違いを見せ付けていると今回は思い知らされました。
しかし、今回「博物館」での感動は、私に新たな可能性を教えてくれました。それは展示にしてもそうですが、人が感動する方法と言うのは考えれば見つかると言うことです。
そうしたことは常に考えておかないと、いつの間にか埋もれてしまって、新鮮な感覚が薄れてきます。
固定観念にとらわれず、毎日の生活の中に「新鮮な感覚」をさがしていきたいと思います。