昨日は小雨が降ったものの、いい天気で「やまぐちフラワーランド」には、たくさんの人が花を見に訪れていました。
入場門前には、こうした花の「デコレーション」が飾れていて、「春の訪れ」を再確認できる設定がされています。
「研修室」では、13:00~「島崎陽子さん」の指導による「パステル画体験教室」が開かれ、14名の人を対象に講座が開かれました。
この日のテーマは「音楽を描こう」と言うかなりハイレベルなものでしたが、2時間にわたる皆さんの可能性の変化には驚かされました。
「音」を聞いて、「イメージ」を膨らませるのは、とても高度なことで、最初のうちは皆さんどのように描いたらいいのか大きな壁にぶつかっていたようです。
1枚目の「キャンソン紙」に音楽を聴きながら、「自由な線を描いていく」という設定の下、「パステル」の感触になじみ、思い思いの「抽象画」ができ始めました。
音楽的な曲線の中に、面を自由に創り、そこから自分なりの組み立てが出来上がり、2枚目の感触を手ごたえにして、3枚目でようやく自分の形が出来上がった人が多かったように思えます。
まず、「パステル」という題材になれて、そこから自分流の「構成」ができ、さらに「イメージ」の世界へとすすんでいくにつれ、皆さんのはじめの苦痛が少しずつ解け、やがて「喜び」の世界へと移行するのが、見ていてとてもよくわかりました。
最後にできた作品を机上に並べてみて、その変化に気づき大きな手ごたえを感じて皆さん帰られました。
「抽象画」という体験したことのない世界に、一歩入れたという満足感はとても貴重な体験ではなかったかと思います。
人は見えない世界のことをどうしても受け入れる許容量を持っていません。
講座も終わりに近づくと、皆さんもその変化に気づき、思わず周囲の人の作品へと目が行っていました。
こうした講座を通じて、無理をしてもそうした世界に入り込むと、今まで思っても見なかった世界が見れるのではないでしょうか。