国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

再燃する離於島(中国名・蘇岩礁)問題:中国の意図は何か?

2012年10月04日 | 韓国・北朝鮮
9月23日の中国政府の決定は、保護国の南朝鮮に対して、竹島問題では中国の尖閣問題への姿勢に従って日本に対処せよという命令に従わせるための威嚇と私は考える。南朝鮮は恐らく中国に命令されて行った大統領の竹島訪問の後、中国の命令に背いて軍事演習での海兵隊の竹島上陸を中止した。これは中国の命令に逆らっても日本との友好関係を維持したいという対日メッセージであったと思われる。この属国の反逆に対する懲罰の威嚇ということである。中国政府が尖閣で強硬姿勢を採り日本企業が中国から脱出している以上、南朝鮮も竹島問題で強硬姿勢を採り続けざるを得ない。竹島問題での国際司法裁判所への提訴も反日感情を煽ることで外務省が南朝鮮への渡航禁止命令を出しやすくなる。その結果駐留日本人は南朝鮮からも脱出することが可能になる。駐留日本人の脱出が済めばいつでも日本は南朝鮮との戦争が可能だ。中国が尖閣に対して行っている様に日本は竹島に海保の船を送り込めば、南朝鮮は中国の命令に加えて世論上も拿捕せざるを得ない。これは日本が宣戦布告を行う十分な根拠になる。 竹島で戦争になると米国は二つの軍事同盟条約の板挟みとなり、両条約は無効化する。南朝鮮駐留米軍は補給基地の日本に脱出するだろう。また、戦争の途中で恐らく中国は尖閣での方針を転換して尖閣問題を国際司法裁判所に提訴する。日本はこれを受諾することを既に表明済みだ。中国は南朝鮮も日本の提訴を受諾するように命令するだろう。しかし、中国と異なり南朝鮮は国際司法裁判所での敗北を受け入れることが国民世論上不可能である。ここで宗主国の命令に従わずに国際法を踏みにじって竹島を占領する属国に対して中国が懲罰のための戦争を開始する。日中の二つの超大国の両方と戦争に突入し、かつての宗主国米国にも見放された南朝鮮は石油も食糧も尽きて国民は餓死寸前となる。ここで大東亜共栄圏の正義を守り続けてきた偉大な朝鮮民主主義人民共和国が南進して南朝鮮が滅亡するというシナリオが考えられる。 . . . 本文を読む
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