昨年秋、ある方よりストーブ修理の依頼がありました。
修理内容としては、タンクとチューブをつなぐジャムナットがしっかり止まらないので、
そこから燃料漏れを起こすというもの。
こちらが今回の患者さんフランス生まれのVESTAさん。
ご覧のようにジャムナットはある程度まで手で締めこめるのですが、
チューブ-を固定するほどまでいかないのでぐらぐらの状態。
そしてさらに締めこもうとレンチをかけると、スカッとした手応えで空回りをしてしまう。
これはつまり、書き込み始め辺りのねじ山に悪い癖がついてしまい、
そこで山同士がかみ合わなくなっている状態。
そこでジャムナットを外しねじ山を確認すると…
やはり最初の部分の山の頂点がほとんど削れて丸くなっている。
(前半分後ろ半分で、ねじ山の見た目の太さが違っているのがよくわかりますね。)
こういう場合は不通修正用のダイスなどを用いてねじ山を修正すればいいのですが、
あいにくこれに合うようなサイズのものは探してみても見当たらない。
また仮に大きさが合うものがあったとしても、ピッチが今の規格と違うため使えない!
そこで、このような修正器具を買ってみてチャレンジしてみました。
これならある程度ピッチを無視できるはず。
しかし!
若干かみ合うようにはなったものの、やはり最後まで締めこむと相変わらず空回りを始める。
そこで、最も締めこめる位置に合うようにガスケットで調整したりもしましたが、
手で力をこめれば簡単に緩むような状態のため、とてもじゃないが実用不可!
そこで子のねじ山をあきらめて、タンクの内側にねじを切る方法や、
パイプを差し込みそれを固定する方法などいろいろ考えたのですが、
どれもこれも信頼性に欠けるので、
最終的に溶接しちゃう?と。
実は当初から依頼主さんにも、
どうしても無理なら溶接でもOKとのお言葉をいただいていたのです。
そういうわけで、友人の個人教授さんに溶接を依頼すると、
「う~ん。これ何とかなるかもしれん。」
と、持ち帰りちょいと作業してくださいました。
で、その結果がこれ!
先ほどの画像と比べていただくとお分かりになると思いますが、
ねじ部が若干短くなっております。
つまり、ねじのつぶれた山の部分を切り落とちゃったというわけ。
修正できないのなら取り除いて、つぶれていない山を使えばいいさ!
と、そういうわけですよね。
とはいえ、この部分は残すねじ山をつぶさないよう慎重にカットしたうえで、
接合部もキレイに面取りをし、そののちとっつき部分緒ねじ山を整えねばならないので、
難しいうえに面倒くさい。
しかしおかげさまでこのように!
しっかり固定!
念のため、間に薄手の鉛ガスケットをこしらえて挟み込んであるので、
これでもう漏れは大丈夫だと思います。
そういうわけで、めでたく完成したので、
私の手持ちのVESTAと並べて記念写真を撮ろうとしたら…
あれ?これだけケースの開き方が逆向きだ!
今までいくつかいじってきたストーブですが、この方向の開き方のは初めて目にします。
民生用は塗装の色を変えている(グリーン)だけのようだし?
ちなみに、ケースにある刻印などはみな同一で、
VESTA CAMPING (ヴェスタキャンプ)
FJ PARIS(FJパリ)
MARQUE DEPOSEE(商標)
UNIS FRANCE(ユナイテッドフランス)
BREVET 517684(特許517684)
と、一般的なもので、製造ねにゃモデルに関するものはなし。
もしかしてかなりレアなもの?
そう思いざっとネットで検索してみると、多くはないもののそこそこある様子。
ということは、年式やロットによる差異?
もしそうだとしたら、案外いい加減だねおフランスさんは。
とはいえ、やはりレアなのは間違いないので、どうぞ大事にご使用いただきたいです。
(=^^=)ゞ
修理内容としては、タンクとチューブをつなぐジャムナットがしっかり止まらないので、
そこから燃料漏れを起こすというもの。
こちらが今回の患者さんフランス生まれのVESTAさん。
ご覧のようにジャムナットはある程度まで手で締めこめるのですが、
チューブ-を固定するほどまでいかないのでぐらぐらの状態。
そしてさらに締めこもうとレンチをかけると、スカッとした手応えで空回りをしてしまう。
これはつまり、書き込み始め辺りのねじ山に悪い癖がついてしまい、
そこで山同士がかみ合わなくなっている状態。
そこでジャムナットを外しねじ山を確認すると…
やはり最初の部分の山の頂点がほとんど削れて丸くなっている。
(前半分後ろ半分で、ねじ山の見た目の太さが違っているのがよくわかりますね。)
こういう場合は不通修正用のダイスなどを用いてねじ山を修正すればいいのですが、
あいにくこれに合うようなサイズのものは探してみても見当たらない。
また仮に大きさが合うものがあったとしても、ピッチが今の規格と違うため使えない!
そこで、このような修正器具を買ってみてチャレンジしてみました。
これならある程度ピッチを無視できるはず。
しかし!
若干かみ合うようにはなったものの、やはり最後まで締めこむと相変わらず空回りを始める。
そこで、最も締めこめる位置に合うようにガスケットで調整したりもしましたが、
手で力をこめれば簡単に緩むような状態のため、とてもじゃないが実用不可!
そこで子のねじ山をあきらめて、タンクの内側にねじを切る方法や、
パイプを差し込みそれを固定する方法などいろいろ考えたのですが、
どれもこれも信頼性に欠けるので、
最終的に溶接しちゃう?と。
実は当初から依頼主さんにも、
どうしても無理なら溶接でもOKとのお言葉をいただいていたのです。
そういうわけで、友人の個人教授さんに溶接を依頼すると、
「う~ん。これ何とかなるかもしれん。」
と、持ち帰りちょいと作業してくださいました。
で、その結果がこれ!
先ほどの画像と比べていただくとお分かりになると思いますが、
ねじ部が若干短くなっております。
つまり、ねじのつぶれた山の部分を切り落とちゃったというわけ。
修正できないのなら取り除いて、つぶれていない山を使えばいいさ!
と、そういうわけですよね。
とはいえ、この部分は残すねじ山をつぶさないよう慎重にカットしたうえで、
接合部もキレイに面取りをし、そののちとっつき部分緒ねじ山を整えねばならないので、
難しいうえに面倒くさい。
しかしおかげさまでこのように!
しっかり固定!
念のため、間に薄手の鉛ガスケットをこしらえて挟み込んであるので、
これでもう漏れは大丈夫だと思います。
そういうわけで、めでたく完成したので、
私の手持ちのVESTAと並べて記念写真を撮ろうとしたら…
あれ?これだけケースの開き方が逆向きだ!
今までいくつかいじってきたストーブですが、この方向の開き方のは初めて目にします。
民生用は塗装の色を変えている(グリーン)だけのようだし?
ちなみに、ケースにある刻印などはみな同一で、
VESTA CAMPING (ヴェスタキャンプ)
FJ PARIS(FJパリ)
MARQUE DEPOSEE(商標)
UNIS FRANCE(ユナイテッドフランス)
BREVET 517684(特許517684)
と、一般的なもので、製造ねにゃモデルに関するものはなし。
もしかしてかなりレアなもの?
そう思いざっとネットで検索してみると、多くはないもののそこそこある様子。
ということは、年式やロットによる差異?
もしそうだとしたら、案外いい加減だねおフランスさんは。
とはいえ、やはりレアなのは間違いないので、どうぞ大事にご使用いただきたいです。
(=^^=)ゞ