![RIMG5177.jpg](https://blog-imgs-160.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG5177.jpg)
「しょぼ~んなのです…」
![RIMG5185.jpg](https://blog-imgs-160.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG5185.jpg)
「ああ、楽しい♪楽しい♪」
しょぼくれるういろう君の後ろでご機嫌なのはすあまさん。
実はこれ、ういろうがご機嫌で噛んでいたおやつをすあまに横取りされた時のもの。
こういう感じで、この二人の力関係は、圧倒的にういろう<すあま。
どちらも足が悪い子ですが、下半身を擦りながら移動するすあまに対して、ういろうはかなり自由自在。
残っている歯もすあまが一本なのに対しういろうは4本。
また、すあまは完全失明中で、ういろうはまだ片目は見える状態。
だから、身体的には有利なはずなんですが、実際はそう単純なもんじゃないんですよね。
いつも明るく愉快なういろうですが、実は気の小さな争いを好まぬ子。
だから、このすあまはもちろん、目が見えないシニアのポチに対しても、一喝されれば尻尾を巻いて逃げてゆく。
思うにこれは、ずっとそうでなければ生きていけない環境下で過ごしたことが原因なのでしょう。
ですから、先ほどのように横取りされてもされるがままなのです。
それが不憫なので、すあまが手放したりした際にそっと取り上げ、
すあまが上ることのできないベッドの上にういろうとともに置いたりするのです。
その後ご機嫌でかじりつくういろう君ではあるものの、気分が盛り上がってくるとベッドから飛び降りてそこでカミカミ♪
すると当然すあまが気付き、
「ワン!(それ、わたしのん!)」
またそうならなくとも、ベッド上で楽しむういろうに気づけば、先ほど同様下から一喝!
「ワン!(それ、わたしのん!)」
(目が見えていないのに、雰囲気で気づくのですよね。)
そうなると、当然争いを好まぬういろう君は、素直に差し出し…
![RIMG5176.jpg](https://blog-imgs-160.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG5176.jpg)
「しょぼぼ~ん…」
![RIMG5187.jpg](https://blog-imgs-160.fc2.com/h/i/s/hisuaki/RIMG5187.jpg)
「ふはっ♪ふはっ♪楽しい~♪」
なんともまあ、見ているこちらとしては不憫で不憫で…
とはいえ、実はこの子もやられっぱなしではないのです。
こういう性格なので、実は辺りや、ほかのこの様子をすごく良く見て観察している。
だから、おやつタイムに誰かが、「うま~♪」とご機嫌で油断していたら、
ささっと横から忍び出て、それをパクっとして逃げてゆく!
これは本当に目ざとく素早く、注意してみている私もたまに出し抜かれるほど。
その都度、「こら!ういろう!」と声を上げはするものの、実はあまり叱らないのです。
だって、「ああ、この子は今までこうして生きてきたんだろうな…」
と、そう思うと不憫なので。
そしてなにより、いつも明るく気のいい子だから。