まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  215 Phonoka+の似て非なる基板  その5

2015年03月18日 | Weblog

 やっとの事で、マイクロフォニックノイズから逃れられたので、ケース加工に入りました。

基板固定は3ミリ角のプラ棒を台にして、2mmのタップを切っているので、2mmビス4ケ所で固定できますが(逆に取り外しも可能)

ボリュームとジャック、電源用のジャック用、電源スイッチ用の超小型スライドスイッチの穴を開けなければなりません。

また、ヘッドホンジャックは基板用を用いたため、ジャックのところでGNDをケースに落とすことができませんが、一工夫しました。

基板裏側は広いグランドパターンなので、中央付近に、130モータ用のブラシ1枚(銅製)をハンダ付けして、

ケース面は表面を削って、タミヤ導電グリスを塗って接触させることにしました。

 

あとは組み込んでみてノイズの拾い具合のテストが待っています。

ブリキとはいえ金属製なのと、上で取り付けたアースタグが役に立ったのか、基板むき出しでは

ノイズを拾いまくっていたのに(まるで妖怪探知機?)一切拾わなくなりました。

いくつか対策も予定していましたが、すべて必要なくなったのは有り難かったです。

 

回路的には出来るだけオリジナルを尊重させていただきましたが、 真空管は6418、5極管を3極結合させていますし、

いくつかの実験の結果、真空管のプレートとオペアンプの間にコンデンサ(1μF)を入れる事にしました。

信号ラインにコンデンサを入れるに当たっては賛否両論あるようですが、そもそも真空管がどのような領域で動作しているのか

皆目見当がつかない状況ですし(プレート電圧12.88V,プレート抵抗100KΩ)、可聴範囲内でのノイズにならないノイズの軽減を

考えますと有利に働くのではないかと思っていますし、実際、ざわざわした音から、すっきりと抜けのよい音(のような?)気が

するため、あえて採用しました。

 

音的には、出来たばかりというのに、低域から高域まで綺麗に音が伸びているのが分かりますし、昇圧電源(実測12.88V)の

スイッチングノイズも聴感上は感じられず、無音時にはノイズがない状況で非常に聞きやすいようです。

 

唯一、気になるといえば、真空管なのにヒータが点灯しません。

それもそのはずで、規格上ヒータが1.2V・10mAなので、これでオレンジ色に光れというのは無理かもしれませんし、

真空管を直接触っても熱を感じられません。

また、動作電流は無音時に実測91.8mAでほぼ安定していますが、昇圧電源の効率の悪さが災いしているようです。

昇圧用のコイルを変更してみる必要がありそうです。

 

別のヘッドホンアンプ用に作っていたトランス電源にもう1つ回路を組み込んで、1.25V用の専用電源をつくりましたが、

またそれは次回にでも。

 

 

 よく確認もせずにWebで部品キットのみを買ってしまったのが発端で、何と、似て非なる基板まで自作して、ぽたあんを

製作しましたが、回路公開や部品頒布などされていた、しろくま様に感謝いたします。

 

 

コメント
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