撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

阪堺電気軌道 天王寺駅前(2012.4.1) 夕方のモ172 住吉公園行き/車内光景

2022年04月23日 15時25分24秒 | 阪堺電気軌道
10年前に阪堺電気軌道 天王寺駅前電停で夕方のモ161形と、浜寺駅前~天王寺駅前まで乗車した際に車内の光景を撮りました。
1枚目は、天王寺駅前電停に停車中のモ172の住吉公園行きです。
夜の暗闇になる直前の空が青く写る時間帯に撮ることができました。
最後尾の車両を示す赤い標識灯も、暗くなってくると映えると思います。



2枚目は、浜寺駅前から天王寺駅前まで乗車している最中に撮った、モ172の後部の運転台です。
夕陽が真鍮のハンドルを照らしているマスコンは、戦前の車両らしく大型で存在感が有ります。



3枚目は、モ172の車内の番号標です。
左側の吊皮を吊っている金具も意匠が凝っていて、戦前の車両らしいです。



4枚目は、モ172の車内の製造銘板で、「神 田中車輛 昭和5年」と明記されてます。



5枚目は、天王寺駅前で折り返す際に撮ったモ172の車内の光景です。
後部の運転台付近に立って乗車していたので、降車が最後となり、乗客の居ない車内の光景を撮ることができました。



先に浜寺駅前電停で折り返すモ172を紹介しましたが、折返しの天王寺公園行きに乗車しました。
車内が空いていたので、時々、車内の光景を撮りながら約50分間の吊掛音を楽しみました。
天王寺駅前電停に到着したら、丁度、日の入りから15分位経った時間になっており、1枚目の写真を撮ることができました。

モ172が製造された田中車輛は、現在は近畿車輛と改称され近鉄系列の鉄道車両メーカーとなってます。
1920(大正9)年に兵庫県尼崎市で創立され、鉄道車両工場は1940(昭和15)年に現在の東大阪市の徳庵車両工場に移転しています。
1930(昭和5)年にモ172が製造された当時は工場が尼崎市だったため、製造銘板は所在地の阪神間から取って「神」が記されているのかと思いますが、ご存じの方が居られたらご教示お願いします。