計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

春の訪れ

2016年04月18日 | 何気ない?日常


一日の中でも、朝晩と昼間の寒暖の差が大きく、また、日毎の体感の差も大きくなりやすい時期です。体調管理にもご注意下さい。
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社会経験は信用の第一歩

2016年04月05日 | オピニオン・コメント
 4月になって社会人の仲間入りをされた新入社員の皆さんも、早くも導入研修がスタートしている頃でしょうか。今頃はきっと、学生と社会人の立場の違いに戸惑っていることも多いでしょう。職場の中でも戸惑いながら、時に躓きながら、または失敗して派手に叱られることもあるでしょう。

 実際の実務に携わるようになると、それこそ厳しい叱責の嵐にも揉まれ、辛く苦しい試練を乗り越える局面にも立たされるでしょう。そのような中で、どれだけ多くの事に気付き、学び、そして成長して行けるのか。その経験の真価が問われるのは、実はもう少し後になってから・・・なんですよね。

 入社したての頃は、早く専門的な業務や最先端の業務に従事したい!と気持ちばかりが先走ってしまうわけですが、まずは、「社会人」としての基礎をしっかりと確立することが、最初の仕事なんです。これからずっと、一つの業務だけをずっと継続していくとは限らないのです。多くの場合は、業務内容がガラリと変わってしまうこともあるでしょう。それでもなお、社会人としての立振舞いやビジネスマナーなど、社会人としての普遍的なスキル(ヒューマンスキル)が存在します。また、精神的な成熟度や打たれ強さもまた、社会人としては当然に求められるヒューマンスキルに含まれるでしょう。

 学生時代の勉強は、まだ自分一人の世界の中に閉じこもっていても完結できました。しかし、仕事はそうは行きません。「他者が自分に依頼する」または「自分が他者に依頼する」のどちらかの形を取るものです。つまり、仕事は「他者」の存在無くして成立することはあり得ません。その際、自分と相手との間のコミュニケーションを進めるに当たって共通の認識(コモンセンスが必要です。

 このコモンセンスを担うのが、「社会人」としてのヒューマンスキルです。これは業務経験を通じて鍛えるしかありません。そして、このヒューマンスキルなくして他者との信頼関係を構築することはできません。つまり、仕事を円滑に進めることはできません。他者との信頼関係を構築できなければいくら知識や能力があっても、それらを活かす場は、いつまでたっても誰からも、決して与えられません。当たり前の事です。信頼できない者に、大切な仕事を託す人などいないからです。

 社会人としての「基礎」が出来上がってはじめて、より高度かつ専門的な業務を担うプロフェッショナルとしての礎が培われて行くのです。専門的な知識や技術(テクニカルスキルは後からでも勉強できます。いや、勉強しなければならない状況に追い込まれます。また、業務経験を重ねてゆけば、先々この分野の知識が必要になるのではないか・・・と先を読むような感覚が研ぎ澄まされて行くことでしょう。

 結局、どのような業務に関わるにしても、社会人として「共通の成熟度」が求められるものであり、そのためには「それなりの社会経験」が前提となるのか必然なのです。最近つくづくそう感じます。しかも、社会人としての成熟度は、年齢や学歴は、ほとんど関係ありません(必要条件にはなり得ても、十分条件ではない)。どれだけの業務(実務)やチャレンジを経験し、苦労し、それを乗り越えて、成長し続けてきたのか・・・これを一言で言ってしまうと「社会経験」です。

 私も「社会人」として、さらに成長を続けていきたいと思っています。それが、巡り巡って、「信頼」にもつながっていくと思うのです。
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