日本語の「気象予報士」は英語で何と表現するでしょうか?
「forecaster」は「予報(技術)者」であり、「meteorologist」は「気象学者」もしくは「気象の専門家」を意味します。それでは「気象予報士」はどちらの存在なのか。確かに気象予報士の行う独占業務は「現象の予想だけ」ですから、そのまま英訳すれば「(Certified) weather forecaster」となります。しかし、実際には予報に留まらず調査・解析・研究・教育等幅広い活躍を見せています。勿論、マスメディアに登場してこれからの天気を解説するウェザーキャスターの存在も忘れてはなりません。また、実際の世間での認識は制度開始当初の所謂「予報者」に留まらず、広く「気象の専門家」との認識に広がっているようです。
この問題は公的な資格の名称とその実態に乖離を生じている事に起因すると認識しています。日本気象予報士会の中でも、かつて、「気象予報士」を英語で何と表記するかがかつて議論されました。その結果、実態に鑑み「気象の専門家」を意味する「Meteorologist」を採用して「Certified and Accredited Meteorologists of Japan(CAMJ)」を、その英語名称にした経緯があります。
独自の予報を行うためにも、その前段階としては調査・研究・解析は必要不可欠であるため、これらのテリトリーもまた、広義の予報業務(但し「現象の予想」を除く)と考える事ができます。本来、的確な予報を行うためにはそれ相応の調査・研究・解析が必要となる筈ですが、実際の気象予報士試験や、CAMJの活動等を見ていると、気象庁発表の各種天気図や量的予報支援図を読み解いて予報を組み立てるプロセス(まさに「forecast」)が殊更に重視されているように感じます。確かにそれはそれで重要ですし、否定するつもりは毛頭ありません。
但し、実際にはこれだけでは十分とは言えないのです。ニーズや目的に合った調査・研究・解析が行われてはじめて、予報の土台が出来上がるのです。局地的な気象特性やそのメカニズムの解明、また特殊な現象がもたらす影響等を把握する事が出来てはじめて、ニーズや目的を達成に導く活路を切り開く事が出来るのではないかと思います。
かつて私は、このブログ上で、気象予報士とは「様々な産業や生活面における気象に関する諸問題を解決する専門家」と言う趣旨を述べた事があります(いつの記事かは忘れましたが・・・今は探してる余裕がありません)。この解決のメソドロジーは、必ずしも「forecast」には限らないでしょう。むしろ「気象情報を如何に上手に使いこなすか」と言う視点での良きアドバイザーではないか、とさえ感じています。「forecast」それ自体については、現在もGPVも随分と発達しています(だからと言って、数値予報が絶対だ!と言うつもりはありません)。気象庁からも様々な気象データが配信されています。これらのデータを如何に使いこなして、如何にユーザに役立つ形に具体化できるか、如何に問題解決に役立てるか、それこそが予報「官」ではない、民間の気象予報士に出来る事ではないか、とさえ思うのです。
私のイメージでは、「現象の予想」を専門に行うのであれば「forecaster」、それ以外の分野も積極的に行うのであれば「meteorologist」ではないかと感じています。気象予報士とは「(法律的には色々と縛りはあるが)必要に応じて自ら独自予報も行える気象コンサルタントである」と考えると、「forecaster」よりは「meteorologist」の方が、より実態に即していると言うのが私の意見です。「気象予報士」という名称の中には「予報」の2文字が既に入っていますが(確かにこの方がかっこいいし、わかりやすい)、必ずしも「予報(=現象の予想)」に拘ることなく(縛られる事なく)、様々な角度から「気象」と言う大きなテーマにアプローチしていく事で、新しい活躍の場が広がるのではないか・・・と考えています。
「forecaster」は「予報(技術)者」であり、「meteorologist」は「気象学者」もしくは「気象の専門家」を意味します。それでは「気象予報士」はどちらの存在なのか。確かに気象予報士の行う独占業務は「現象の予想だけ」ですから、そのまま英訳すれば「(Certified) weather forecaster」となります。しかし、実際には予報に留まらず調査・解析・研究・教育等幅広い活躍を見せています。勿論、マスメディアに登場してこれからの天気を解説するウェザーキャスターの存在も忘れてはなりません。また、実際の世間での認識は制度開始当初の所謂「予報者」に留まらず、広く「気象の専門家」との認識に広がっているようです。
この問題は公的な資格の名称とその実態に乖離を生じている事に起因すると認識しています。日本気象予報士会の中でも、かつて、「気象予報士」を英語で何と表記するかがかつて議論されました。その結果、実態に鑑み「気象の専門家」を意味する「Meteorologist」を採用して「Certified and Accredited Meteorologists of Japan(CAMJ)」を、その英語名称にした経緯があります。
独自の予報を行うためにも、その前段階としては調査・研究・解析は必要不可欠であるため、これらのテリトリーもまた、広義の予報業務(但し「現象の予想」を除く)と考える事ができます。本来、的確な予報を行うためにはそれ相応の調査・研究・解析が必要となる筈ですが、実際の気象予報士試験や、CAMJの活動等を見ていると、気象庁発表の各種天気図や量的予報支援図を読み解いて予報を組み立てるプロセス(まさに「forecast」)が殊更に重視されているように感じます。確かにそれはそれで重要ですし、否定するつもりは毛頭ありません。
但し、実際にはこれだけでは十分とは言えないのです。ニーズや目的に合った調査・研究・解析が行われてはじめて、予報の土台が出来上がるのです。局地的な気象特性やそのメカニズムの解明、また特殊な現象がもたらす影響等を把握する事が出来てはじめて、ニーズや目的を達成に導く活路を切り開く事が出来るのではないかと思います。
かつて私は、このブログ上で、気象予報士とは「様々な産業や生活面における気象に関する諸問題を解決する専門家」と言う趣旨を述べた事があります(いつの記事かは忘れましたが・・・今は探してる余裕がありません)。この解決のメソドロジーは、必ずしも「forecast」には限らないでしょう。むしろ「気象情報を如何に上手に使いこなすか」と言う視点での良きアドバイザーではないか、とさえ感じています。「forecast」それ自体については、現在もGPVも随分と発達しています(だからと言って、数値予報が絶対だ!と言うつもりはありません)。気象庁からも様々な気象データが配信されています。これらのデータを如何に使いこなして、如何にユーザに役立つ形に具体化できるか、如何に問題解決に役立てるか、それこそが予報「官」ではない、民間の気象予報士に出来る事ではないか、とさえ思うのです。
私のイメージでは、「現象の予想」を専門に行うのであれば「forecaster」、それ以外の分野も積極的に行うのであれば「meteorologist」ではないかと感じています。気象予報士とは「(法律的には色々と縛りはあるが)必要に応じて自ら独自予報も行える気象コンサルタントである」と考えると、「forecaster」よりは「meteorologist」の方が、より実態に即していると言うのが私の意見です。「気象予報士」という名称の中には「予報」の2文字が既に入っていますが(確かにこの方がかっこいいし、わかりやすい)、必ずしも「予報(=現象の予想)」に拘ることなく(縛られる事なく)、様々な角度から「気象」と言う大きなテーマにアプローチしていく事で、新しい活躍の場が広がるのではないか・・・と考えています。