この冬は日本海寒帯気団集束帯(JPCZ)が多いように感じております。そんな中、昨日(1/9)の山形県の内陸側・南部の米沢アメダスでは45cm/日の降雪を観測しました。
米沢の12月1日~1月9日の日降雪量と日最深積雪の推移をグラフにしてみました。12月半ばにまとまった降雪が見られ、下旬から断続的に積雪が増加しているようです。さらに、1月9日の降雪で積雪が一気に増加したようです。
この日の9時の数値予報図(地上)を見ると、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の南側では西寄りの風、北側では北寄りの風となっていました。その上空1500m付近では、-9℃前後の強い寒気も南下しました(図略)。ただし、気圧配置と風向からは一概に「C字型」とは言えないようです。
そこで、この日の6~15時の山形県内の風の流れを基に「収束線」を解析しました。この結果、海上のJPCZに加えて、地形に伴う局地的な流れが「内陸部における収束線」を形成していた様子が窺えます。
この他にも、未だ描かれていない収束線が見えてくるかも知れません。主に山から谷に向かう流れ同士が収束することが多いようです。一方、谷では冷気湖が形成されやすく、これが解消する際に発散場となることもあります。内陸部の局地風はなかなか複雑です。
いずれにせよ、上空寒気の南下で大気の不安定性が増大した所に、内陸部の収束が加わって、雪雲の停滞や対流活発化につながった可能性が考えられます。
米沢の12月1日~1月9日の日降雪量と日最深積雪の推移をグラフにしてみました。12月半ばにまとまった降雪が見られ、下旬から断続的に積雪が増加しているようです。さらに、1月9日の降雪で積雪が一気に増加したようです。
この日の9時の数値予報図(地上)を見ると、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の南側では西寄りの風、北側では北寄りの風となっていました。その上空1500m付近では、-9℃前後の強い寒気も南下しました(図略)。ただし、気圧配置と風向からは一概に「C字型」とは言えないようです。
そこで、この日の6~15時の山形県内の風の流れを基に「収束線」を解析しました。この結果、海上のJPCZに加えて、地形に伴う局地的な流れが「内陸部における収束線」を形成していた様子が窺えます。
この他にも、未だ描かれていない収束線が見えてくるかも知れません。主に山から谷に向かう流れ同士が収束することが多いようです。一方、谷では冷気湖が形成されやすく、これが解消する際に発散場となることもあります。内陸部の局地風はなかなか複雑です。
いずれにせよ、上空寒気の南下で大気の不安定性が増大した所に、内陸部の収束が加わって、雪雲の停滞や対流活発化につながった可能性が考えられます。