6月9日の「梅雨入りの時期」と同様に、梅雨明けの時期も検討してみます。
さて、この記事を書く時点(2024年07月19日)で、沖縄・奄美・九州南部・四国・東海・関東甲信の梅雨明けが発表されました。本格的な夏が近づいているのを感じます。
まずは、1951-2023年の梅雨明けの時期を地方毎に「箱ひげ図」で比較しました。沖縄・奄美では6月下旬~7月初旬、その他の地域では7月半ば~下旬が多いようです。
前回も述べた通り、梅雨入り・梅雨明けは「人間の主観的な判断」によるものであり、明確な基準があるわけではありません。その意味では「概ねこの日辺りの時期」という目安です。「平年値」も公表されていますが、変動の幅が広いことが見て取れます。
平年と比べて「○日早い」「○日遅い」とも言われますが、この「○日」が概ね±5日程度であれば、「通常の変化の範囲内」と言えるでしょう。
その事を踏まえつつ、「梅雨明けが年々早まる、または遅くなっているのかどうか」が気になる所です。そこで、梅雨明け日の年次変化の傾向(経年トレンド)をを調べてみました。ここでは、北陸地方と東北地方南部を例に取り上げてみます。
まず、北陸地方の場合は回帰直線(赤線)が右上がりになっています。しかし、相関係数は0.1387と小さいため、年(x)と入梅時期(y)の間に相関があるとは言えません。
続いて、東北地方南部の場合も回帰直線(赤線)が右上がりになっています。こちらも相関係数は0.1793と小さいため、年(x)と入梅時期(y)の間に相関があるとは言えません。
少なくとも、梅雨明けの時期が年々「早まる」または「遅れる」と言った傾向は見られないと言えるでしょう。引き続き、週間予報の推移を見守りましょう。
さて、この記事を書く時点(2024年07月19日)で、沖縄・奄美・九州南部・四国・東海・関東甲信の梅雨明けが発表されました。本格的な夏が近づいているのを感じます。
まずは、1951-2023年の梅雨明けの時期を地方毎に「箱ひげ図」で比較しました。沖縄・奄美では6月下旬~7月初旬、その他の地域では7月半ば~下旬が多いようです。
前回も述べた通り、梅雨入り・梅雨明けは「人間の主観的な判断」によるものであり、明確な基準があるわけではありません。その意味では「概ねこの日辺りの時期」という目安です。「平年値」も公表されていますが、変動の幅が広いことが見て取れます。
平年と比べて「○日早い」「○日遅い」とも言われますが、この「○日」が概ね±5日程度であれば、「通常の変化の範囲内」と言えるでしょう。
その事を踏まえつつ、「梅雨明けが年々早まる、または遅くなっているのかどうか」が気になる所です。そこで、梅雨明け日の年次変化の傾向(経年トレンド)をを調べてみました。ここでは、北陸地方と東北地方南部を例に取り上げてみます。
まず、北陸地方の場合は回帰直線(赤線)が右上がりになっています。しかし、相関係数は0.1387と小さいため、年(x)と入梅時期(y)の間に相関があるとは言えません。
続いて、東北地方南部の場合も回帰直線(赤線)が右上がりになっています。こちらも相関係数は0.1793と小さいため、年(x)と入梅時期(y)の間に相関があるとは言えません。
少なくとも、梅雨明けの時期が年々「早まる」または「遅れる」と言った傾向は見られないと言えるでしょう。引き続き、週間予報の推移を見守りましょう。