計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

2次元流れ解析 ‐物体周りの流れ‐

2024年12月28日 | 計算・局地気象分野
 久々に2次元流れのシミュレーションを試みました。今回は水平面内ぼ一様流場(inlet flow)の中に楕円形の物体(obstacle)を設置する状況を想定しています(従って、鉛直方向の重力は考慮しておりません)。

 物体の配置は、流れに対して「短径」「傾斜」「長径」の3通りを想定し、流れの速度も「1倍(基準)」「5倍」「10倍」の3段階で設定しています。また、各画像では流れの方向を矢印で表し(長さは統一)、流速の大きさは背景の色(凡例参照)で表しています。

 左側から入ってきた真っ直ぐな流れは、物体(楕円)の上下に分流し、その直ぐ下流側では流速が低下した「後流(wake)」が形成されます。流れが速くなるにつれて、後流内の渦が明瞭になる他、後流の領域が蛇行を始めます。また、後流の渦とその外側の流れとの間で「収束線」が明瞭になる傾向が窺えます。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本気象学会2024年度秋季大... | トップ |   

計算・局地気象分野」カテゴリの最新記事