計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

5年ぶりの仙台にして、初めての牛タン

2023年10月27日 | CAMJ参加記録
 今回は前回の記事の続きになります。但し「難しいお話」は無しにして、単なる「旅行記」として記載します。

 10/23(月)~26(木)の日程で、仙台国際センターを会場に「日本気象学会2023年度秋季大会」が開催されました。

 今大会は「会場(仙台国際センター)とオンライン(テレビ会議システム:zoom)の同時開催」であり、これまではWeb上のオンデマンド形式だった「ポスターセッション」や会場で行われる「口頭発表(オーラル)セッション」も、zoom(ズーム)を介してオンラインで聴講できるようになりました。

 パンデミック以降の学会は、会場に集まる状態(三密:密集・密閉・密接)を避けるため、リモートベースがメインでした。しかし、コロナ5類移行を受けて、少しずつ以前の賑わいが戻ってきているようです。

 私は、1日目~3日目の午前までの部をオンラインで参加した後、仙台へ移動して4日目を会場にて参加しました。そして、4日目に用意されたセッション(専門分科会)にて口頭発表に臨みました。

 ちなみに、前回の訪仙が「日本気象学会2018年度秋季大会」の口頭発表(パンデミック前)だったので、ちょうど5年ぶりの仙台になります。


 10月25日(水)の夕方に仙台駅に降り立ちました。この景色を見る度に圧倒されます。大きなビルに、広い道路、歩いている人の数・・・どれをとってもスケールが違います。


 そして、大きな「SENDAI」の文字。5年ぶりの光景です。駅からそのままビジネスホテルに向かい、重い荷物を置いて街中を歩きます。

 現代にいたる仙台の基礎を築いた伊達政宗公は、和歌などの文化・芸術にも精通した教養人でもありました。街中に出ると、一瞬「ここは東京か!?」と錯覚してしまうような、お洒落な光景も見られました。今もなお仙台の地には「政宗イズム」が根付いているように感じます。


 特に「クリスロード」の賑わいを見ると、かつて歩いた「中野ブロードウェイ」の光景がダブって見える瞬間があります。そして、仙台駅の地下1階のレストラン街へ赴きます。


 今回のお目当て「その1」。人生初の「牛タン定食」です。これまで、何度も訪仙の機会はありましたが、「牛タン」を食する機会はありませんでした。そこで今回は、仙台に来て最初に行うべき事項として「牛タン定食」を予定していました。翌日には学会発表を控えているので、「ひとり壮行会」も兼ねております。肝心の「牛タン」は、食味は「牛肉」でありながら「独特の食感」を堪能しました。なるほど!これが「牛タン」というやつか!


 一晩明けて、26日の朝を迎えました。仙台市営地下鉄に乗って会場の最寄り駅に到着。そう、仙台市には地下鉄が走ってる!!!(感動)


 会場に入ると、目の前にはレッドカーペットの階段が広がっています。その割には人の気配がしません。ちょっと早く来過ぎたようです。口頭発表のセッション開始は午前10時からですが、9時位に会場入りしたのです。まあ、遅刻するよりは良いでしょう。



 今大会の口頭発表は大きく分けてA,B,C,Dの4つの会場があり、各会場が期間中毎日、午前と午後で別々のセッションが用意されました。この他にポスターセッションもオンラインで開催されました。

 ちなみに、私の参加したのは、日本気象予報士会(CAMJ)が企画した「専門分科会3」で「4日目午前のC会場」です。C会場はパッと見でも「140~150席近く」が用意されており、壇上から見た感じでは40~50名位の参加と言った感じでしょうか?とは言え、これは「かなりアバウト」な印象で語っているので、正確な数字は公式発表(あるのかな?)を待ちたい所です。

 ただ、会場に足を踏み入れた瞬間、余りの部屋の広さに圧倒されました。出入口の扉は大きくないのですが、一歩中に入ると、目の前には広大なスペースが広がっていました。多数の椅子がズラリと並んでいたのは圧巻です。やはり、学会発表の舞台ともなるとスケールが違います。

 今回はテレビ会議での同時配信の都合上、指示棒やレーザーポインターは使わず、代わりに「パワーポイントのポインタ機能」を使用するように、と当日指示がありました。実は、パワーポイントのポインタ機能・・・使ったことがありません。この時はさすがに「やばい!」と思いました。結局、「ポインタ無し」で強行突破しました。

 とは言え、発表自体は「全力で挑み、持てる力を出し切った」ので、悔いはありません。今の私はもう「抜け殻」そのものです。

 セッション終了後にCAMJの参加者で記念撮影をしました。後々「てんきすと」に掲載されるのでしょうか?


 昼休みに会場の外に出てみると、秋の晴れた空が仙台の地に彩を添えていました。午後は他のセッションを色々と覗き見て回りました。


 その夜は、また仙台駅のレストラン街で「そば御膳」を頂きました。前日が「ひとり壮行会」なら、こちらは「ひとり打ち上げ」です。


 今回のお目当て「その2」。仙台と言ったらこれでしょう、と言っても過言ではない「萩の月」。土産品として売られていますが、これは「自分用」です。訪仙の度に記念として購入するのが恒例です。後で仙台の思い出と共に美味を楽しむのが至福の一時なのです。
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この秋は「学会の秋」

2023年10月04日 | 計算・局地気象分野
 あの「記録的な猛暑」から一気に秋めいてきました。秋になると「あっという間に日が暮れてしまう」様子を「釣瓶落とし」と言いますが、最近は気温についても「釣瓶落とし」の感があります。

 さて、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋…など、色々な秋がありますが、私の場合は今年は「学会の秋」となりそうです。10月23日~26日の日程で「日本気象学会2023年度秋季大会」が仙台を会場に開催されます。

 この中の「専門分科会」の一つで「GSM地上を用いた新潟県内における降雪量ニューロ・モデルの開発」と題した発表を予定しております。

 昨年10月の記事「学会誌9月号届く」で述べた通り、学会誌「天気」9月号にて調査ノート「ニューラルネットワークを用いた山形県内の気温および降雪量の予測実験」が掲載されました。これは7年振り・2報目の「ニューラルネットワーク論文」です。

 そこで、このニューロ・モデルによる「山形県」の降雪量予測の手法を「新潟県」にも適用して実験を試みました。その取り組みについて、学会の場で報告します。



 ついでに「仙台」と言えば、銘菓「萩の月」を買うのが定番です。
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